「以前のソウルではない」…熱かった李大統領に向けた民心、なぜ冷めたのか(時事ジャーナル・朝鮮語) 「あなたは最近、李在明大統領が大統領としての職務をうまく遂行していると思いますか」 韓国ギャラップが投げかけたこの質問に、ソウル市民10人のうち6人は「間違っている」と答えた。 「よくやっている」という回答は29%にとどまった。 あいにく、同州のリアルメーター調査でも、ソウルの李大統領の国政遂行に対する肯定的な評価は正確に29.0%だった。 調査方式が異なる2つの世論調査で、同時に同じ警告音が鳴ったわけだ。 「昔のソウル」ではない。 不動産価格上昇の勢いがなかなか下がらない中で、ヨン・ヘイン、キム・スンウォン長官候補者を巡る人事論難まで重なり、ソウル民心が急速に冷めている。 特に、ソウルの離脱は、単なる「2030票心」の変化だけでは説明できない。 中道層と核心年齢層まで一緒に揺れる姿が現れ、イ大統領の「2者支持率」にも警告灯が点いたという分析が出ている。 (中略) さらに大きな問題は、住宅価格そのものがまだソウル市民が体感するほど決まっていないということにある。 韓国不動産院によると、9月第1週のソウルのマンション売買価格は先週より0.20%上昇した。 上げ幅は0.22%からやや減ったものの、83週連続の上昇となっている。 江南・瑞草・松坡の江南3区は一斉に下落したが、江北の14区は平均0.33%上昇し、ソウル全体の上昇傾向を牽引した。 高価住宅が密集している江南の熱気はやや冷めた代わりに、実需要者が接近する江北と外郭に上昇傾向が広がっているわけだ。 これは政治的にも負担になるところだ。 江南の高価住宅価格調整だけでは無住宅者や中産層が感じる「住宅価格安定」と距離がありうるためだ。 むしろ蘆原・城北・江北など相対的に価格が低かった地域の上昇はマイホーム準備を準備する実需要層の体感負担を大きくする可能性がある。 最近のソウル民心悪化を不動産価格の単純な上昇・下落より「私は依然としてソウルで家を買えるのか」という不安感の問題と見なければならないという分析が可能な理由だ。 こうした中、人事も政府の足を引っ張ったという評価だ。 (中略) 男女平等家族部のヨン・ヘイン長官候補者は「適合している」という応答が13%に止まった反面、「適合していない」は61%であった。 キム・スンウォン法務部長官候補者も適合22%、不適合43%で否定的な評価が2倍近く多かった。 (引用ここまで) イ・ジェミョン大統領の支持率が右肩下がりでえらいことになっています。 調査によっては33%台にまで下落していますね。 大きな原因は20〜30代から見放されたことが挙げられます。 リアルメーターの調査では8週連続下落で37.4%。 李大統領支持率37.4% 最低更新=8週連続で下落(聯合ニュース) 韓国ギャラップの調査では38%。こちらでは若者層の支持率はちょっと上がったのですが、全体的に下落している状況なのであまり意味なし。 大きな理由がふたつほどありまして。 ひとつは不動産対策がうまくいっていないこと。 超高級住宅街である江南のマンション価格は規制もあって下がっているのですが、周辺地域が上昇して相殺されています。 ソウル10億未満のマンションが消える(週刊東亞・朝鮮語) 韓国でスタンダードとされている84平米のマンションは10億ウォン未満のものがほぼ消滅。 江南以外の不動産所有者は「イ・ジェミョンありがとう!」ってなっているでしょうが。 まあ、全体として見れば「これまで安かった地区も高騰しつつある。イ・ジェミョン滅すべし」くらいになっていると。 結果、ソウルでのイ・ジェミョンに対する支持率が20%台にまで下落したわけです。 もうひとつの下落要因である人事についてはもうなんというか……。 内閣改造で法務部長官(法相に相当)にキム・スンウォンなる人物を指名したのですが、この人物が「イ・ジェミョンへの告訴を消滅させよう」とする法律を主導して奔走していたのです。 イ・ジェミョンが有罪間違いなしとされている公職選挙法違反(虚偽事実の公表)について、削除を主導していました。 イ・ジェミョンが大統領に当選したことで「あまりにも拙速」とされて、本会議では成立しなかったのですけどね。 裁判消滅を狙っているイ・ジェミョンは、キム氏を法務部長官にすることで免訴に向けての速度感を出そうとしているのでしょう。 もちろん、恩賞人事である側面も少なくないですね。 イ・ジェミョンが大統領になった理由が裁判を停止すること、消滅させることなのですから当然といえば当然の人事なのですが。 まあ、いろいろとクレームがついています。 もうひとつ、人事面で性平等家族部長官を少数野党の女性議員から引っ張ろうとしたのですが、閣僚になる場合には議員辞職するって恒例を守らずに兼職すると言いだして紛糾。 今日になって指名辞退を表明しています。 ベーシックインカム導入を主張する基本所得党から閣僚候補を引っ張ってきたことで、自らの持論であるベーシックインカム導入への弾みをつけたかった部分も少なからずあるのですが。 失敗に終わったわけです。 こうして「ソウルの不動産高騰を招いている」、「内閣改造に失敗している」ことから支持率が下落しているわけですね。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 『ヘタリア』の「韓国」は偏見だったのか?──1990年代から2010年代、日本人の韓国観を形づくったものとは? 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…