日本はどのように中国なしでレアアースサプライチェーンを構築したのか(ヘラルド経済・朝鮮語) 世界経済フォーラム(WEF)によると、現在、日本の中国産レアアースへの依存度は60%で、2010年の85%に比べて大幅に低下している。 韓国(80%以上)、米国(75%以上)や欧州(95%以上)に比べれば、かなり低い水準だ。 日本も最初から独自のレアアース供給網を持っていたわけではない。 16年前の09年当時も、日本の中国産レアアースへの依存度は85%水準だった。 そんな日本が自主的なレアアース供給網を構築し始めたのは2010年にあった「尖閣紛争」事態からだ。 (中略) 15年前に蒔いた種は今年に入って実を結び始めた。 日本は今年10月から、ライナスが採掘した重希土類の供給を受け始めた。 ライナスはマウントウェルドで希土類を採掘した後、マレーシア工場でジスプロシウム(Dy)とテルビウム(Tb)など中希土類を分離·精製して日本に供給している。 日本が中国以外の国から中希土類を輸入するのは今回が初めてだ。 中希土類は電気自動車(EV)と風力発電機用モーターなどに欠かせない鉱物だ。 日本経済産業省所属の小林直樹課長は「米国と欧州はレアアース問題の緊迫感を今になって実感している」とし「日本はこの痛恨の教訓を15年前にすでに経験した」と話した。 (中略) レアアースに代わる技術を開発して依存度を下げるのが日本のもう一つの戦略だ。 現在の時点で、日本はレアアース17種の一つであるネオジムをほぼ完璧に代替する水準まで到達した。 ネオジムは電気自動車のバッテリー、風力タービン、スピーカー、ヘッドホンなどに使われるレアアース鉱物の一つだ。 去る2016年、日本のホンダは重希土類を使用しない代替永久磁石を使用したハイブリッド自動車用電気モーターを開発し、自社のハイブリッド自動車に搭載し始めた。 世界で初めて中希土類代替永久磁石を使用したハイブリッド自動車を商用化させた企業になったのだ。 トヨタ自動車も2018年、電気自動車の高出力モーターに欠かせないネオジムを、以前の半分だけ使ってもいい新型磁石の開発に成功した。 開発に成功した当時、トヨタは新型磁石がレアアース供給の不確実性と価格上昇のリスクを減らすのに寄与すると明らかにした。 (中略) エコノミストは「ミサイルや戦闘機のように安保と直結する物資を作る企業ならばリスクを減らすためにこのような価格不利益を甘受できるだろうが、競争が激しい消費財市場にある企業はそのような選択をすることは難しい」と指摘した。 キム·ヨンチョル記者 (引用ここまで) レアアースについて、日本の中国依存度は低いものとなっています。 各国がおおむね80%であるのに対して、日本のそれは60%ていどと明白に低い。 よく取り上げられるネオジムについてはすでに中国からの輸入は全体使用量の30%台になっているとの統計もあります。 これは他国からの輸入と再利用を推進してきたおかげ。 まあ、テルビウムとか重希土類についてはほぼ100%なのでそのあたりの問題を解消する必要もありますね。 ちなみにテルビウムは今年10月からオーストラリア産のものが輸入開始されています。 双日、重希土類を豪から初輸入(日経新聞) といったわけでなんとかして中国依存を減らそうと努力した結果が、60%という数字になって現れているのです。 その一方で韓国の中国依存度はいまだ80%以上と高いまま。 中国からの輸入を減らすことすら怖い、っていう部分もあるでしょう。 恐中症、畏中症といってもいいほどに韓国は中国が怖くて仕方がないのです。 そんな話をまとめて書いたのでこちらのnote記事も参照してください。 まあ、あとは最後に書かれている「経済的側面を重視している」ってのも少なからずあるでしょう。 そもそも韓国はサプライチェーン再構築に無頓着だってのも大きい。 「尿素水大乱」と呼ばれた2021年のディーゼルエンジン用のアドブルー枯渇騒ぎを覚えている人も少なくないでしょう。 当時、ほぼ100%を中国に依存していて中国側が輸出を(この時は国内事情で)絞ったら韓国だけが大騒ぎになったのでした。 この件については中国側から事前に予告があったにも関わらず、韓国政府が尿素水の意味を理解せずに無為に過ごしたために起きた騒ぎでした。 その後、「過度な中国依存は自国の首を絞める」として、翌22年には中国からの依存度を71%にまで低下させたのですが。 23年にはまた91%に逆戻り。 「中国製は安いから」だそうですよ。 まあこんなんだから建物も道路も崩壊するのだな、って話ですね。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 迷走と株価乱高下を繰り返すウェブトゥーン、明日はどっちだ?(ないかも) あ、今回は個別コンテンツにも触れます 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…