男性が差別されている···2030 男から全世代に拡散(韓国経済新聞・朝鮮語) 男性が女性より差別を受けているという認識が、従来の2030男性から4050男性はもちろん、4050女性にまで拡散したというアンケート調査が出た。 国民統合委員会は「2030でだけ現れた男性差別に対する認識が40代以上の世代まで拡散した状況」と分析した。 ジェンダー間の葛藤が収まらず、時間が経つほどさらに大きくなっているという意味だ。 大統領直属の国民統合委員会は韓国リサーチに依頼し、3000人に「世代·ジェンダー認識の変化と世代別特性および世代間関係性」をアンケート調査した結果を17日発表した。 調査によると、「男性差別問題が深刻だ」と答えた割合は、30代の男性が60%で最も高かった。 20代男性(58%)、50代男性(54%)、40代男性(52%)の順で比重が高かった。 女性の中では50代女性(40%)、40代女性(39%)、30代女性(27%)、20代女性(21%)の順で高かった。 2019年のアンケート調査では「男性差別が深刻だ」に半分以上同意した世代は20代男性と30代男性だったが、40〜50代男性まで拡大したのだ。 (中略) 2030男性の政治的保守化に対しては「男性差別認識と反フェミニズム情緒が先に現れ、政治的保守性がこれに従っただろう」とし「2022年大統領選挙当時、20代女性がイ·ジェミョン候補に結集したのとは逆に対抗結集し両極化が強化された」と推論した。 合わせて「2030世代は特に国民年金、健康保険など社会保険制度が2030に不利に設計されたという回答比重が高かった」と説明した。 (引用ここまで) 昨日のハゲ……いや、脱毛治療の保険適用をイ・ジェミョン(李在明)大統領が提言したってエントリの中で、「イ・ジェミョンの支持率は20〜30代で目に見えて悪い」としていました。 これは2022年の大統領選挙中に、ユン・ソンニョル候補(当時)が女性家族部の廃止(現在では「性平等家族部」と改称して存続)など「韓国にはびこる男性差別を解消する」方向性の公約を次々とあげていったことにあります。 イ・ジェミョンはそれに対抗する政策を「男女不平等」にならないように出す必要があったのですね。 その結果が「脱毛治療の保険治療」とかいうマヌケなものだったわけです。 まあ、男性からの支持が集まらなかった代わりに、その世代では女性票がイ・ジェミョンに集中したのですが。 ユン・ソンニョルが2022年の大統領選挙で薄氷の勝利を飾ることができたのは、20〜30代の男性票が決め手になったともされています。 昨日も書いたように、この世代はなんだかんだで50万人以上男性が多いことも作用したでしょうね。 で、そのユン大統領があの体たらくで弾劾され、イ・ジェミョン大統領となって男性側は不満が募るばかりといったところなのですよ。 「男性は徴兵されるから」として公務員試験などで加点があったのですが、違憲として取り下げられています。 そうして男性は1年半もの間、キャリアが中断するなり勉強漬けになれる時間がなくなるのですね。 学生時代にアホほど受験勉強していた人は分かると思うのですが、勉強って継続しているのとしていないのとではまったく対応できる度合いが違うんですよ。 韓国の修能試験でトップ合格したり、標準偏差でトップだったりする人は浪人生や仮面浪人生であることが多いのですが。 これはより「勉強に集中できる時間が長い」から。 結果、難関として知られている外交官試験で女性合格者の割合は7割を突破する年もあるほど。 ここ3年では合格者のうち、64.6%、60%、56.4%が女性。合格者の平均年齢は27.2歳とのことなので、兵役が男性の合格率を低くしているのは間違いないところでしょう。 兵役での入隊期限は28才までです。 そんなこんなで「男女差別がある」との認識がある男性が増えているのはなんの不思議もないわけです。 20代、30代、40代、50代の男性が「男性差別がある」との問いに「はい」と答えた割合が過半数。 韓国を理解するキーワードのうちの「分断」ですね。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 迷走と株価乱高下を繰り返すウェブトゥーン、明日はどっちだ?(ないかも) あ、今回は個別コンテンツにも触れます 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…