李政権の大韓民国の戦略、誰と連帯してどんな国際秩序を志向するのか(中央日報) 李在明(イ・ジェミョン)政権の発足から半年が経過した。国家安保戦略書と国防戦略書など国家の戦略的方向性を明確に提示する文書を出すべき時期だ。 政府は発足後、多国間会議と各国首脳との会談が続く中、国益と考慮するのに忙しかった。全体的な方向性を明確にする時間が不足した。今はもう各論別対応の矛盾を最小化する方向で、韓国の国益と世界に対する寄与が均衡を見いだせるよう国家的総論を提示する時だ。 総論になるような国家安保戦略書を書くために、李在明政権は少なくとも2つの質問に対する答えを必ず出さなければいけない。1つ目、どんな国際秩序を志向するのか。2つ目、誰と連帯するのか。簡単に答えられるだろうか。決してそうではない。 (中略) 韓国はどんな国際秩序を「意志的に」志向するのか。多極秩序を志向するのか、それとも規則基盤秩序を復元するのに寄与するのか。後者ならその秩序を支える規則は何であるべきか。 これに対する答えは戦略書の一段落でも足りる。しかし韓国だけの明確な答えを入れて、それを成し遂げるのに寄与するという意志が必ず込められるべきだろう。 (引用ここまで) イ・ジェミョン政権がどのような外交スタンスを持つのか、明らかにすべき時が来ているとの提言。 まあ、何度か「米韓」および、「日米韓」について言及したことはありますね。 でも、けっして本気で米韓同盟を深化させようなどとは思っていないのですよ。 実際、米韓首脳会談でも在韓米軍の現代化 ── 対中国戦略に在韓米軍を組み入れる方向性について否定しています。 在韓米軍はあくまでも対北朝鮮のためだけに存在し、それ以外の役割を持たせることは許さないとしているわけです。 「米韓同盟は朝鮮半島安保の要」的な発言はしていますが、それ以上のところに踏みこもうとはしていないのですね。 そしてイ・ジェミョンが大統領に就任してから半年ほどになりますが、イ・ジェミョン本人はもちろん、その政権を支える閣僚からですら1回も出ていない言葉がひとつあります。 それは「インド太平洋」。 麻生政権での「自由と繁栄の弧」政策提唱。 そして安倍政権での「ダイヤモンド安保構想」から生じた「自由で開かれたインド太平洋政策」は現在のアメリカを含めたアジア、オセアニアにおける自由主義諸国の共通認識となっています。 ヨーロッパでもその意識は拡がっていますね。 フランス海軍、イギリス海軍は台湾海峡を通過することで自由で開かれたインド太平洋政策にコミットすることを表明しています。 ……ドイツ? うん、ドイツはしかたない。 そこにイ・ジェミョンはいっさいのコミットをしようとしていない。 潜在的に中国側であると認識されていてもしかたがない振る舞いをしているわけです。 「イ・ジェミョン政権は、韓国はどんな国際秩序を志向するのか」ですが。 いつものように「米中間で漂っておいしいところをいただくもの」です。 あと「中国は怖いので逆らわない」ですね。 「インド太平洋」にいっさい言及しないのはそういうことなのです。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 迷走と株価乱高下を繰り返すウェブトゥーン、明日はどっちだ?(ないかも) あ、今回は個別コンテンツにも触れます 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…