1: 名無しのがるび 2025/11/30(日) 12:31:52.01 ID:Gg28jqAC0 2国間の物価の変化を考慮に入れなければ、為替レートの変化が与える影響を正しく分析できないことがある。そして、この2国それぞれの物価の変化を計算に入れて名目為替レートを物価調整したのが「実質為替レート」だ。田代氏はドル円為替レートの「実質為替レート」を計算し、それを図示したのが冒頭に掲げているグラフである。 「1995年は円が“世界最強の通貨”と呼ばれました。その年の4月に1ドルは平均すると83・6円でした。この値を基準にして日米の消費者物価指数の推移を使い、ドル円の実質為替レートの推移を描くグラフを作成してみました。ただしアメリカの10月の消費者物価指数データが政府機関閉鎖の影響で未発表ですので、8月と9月とのデータを延長した値で代理しています。それを見ると10月の名目ドル円為替レートは1ドル152・8円ですが、実質のドル円為替レートは何と1ドル270・96円となります。アメリカは猛烈なインフレで物価が急騰していますから、円の購買力がさらに弱くなっていることが一目瞭然です。この270・96円は過去に遡ると、1971(昭和46)年の8月から9月の水準に相当します」 どんどん円安が進んで私たちは不安を感じているわけだが、このように新聞やテレビで「1ドル154・0円」とか「1ドル157・3円」などと報じられるドル円の為替レートは「名目為替レート」と経済学では呼ばれている。 この「名目為替レート」だけを熱心にチェックしても、円安が日本経済に与える影響を正確に測れないことがあるという。 例えば「ドル円の名目為替レート」が1ドル100円から1ドル120円と円安になったとしよう。アメリカを訪れた日本人観光客が2ドルの商品を買うとする。かつては200円で買えたものが、240円を出さなければ買えないことになる。 ところがアメリカで物価が下がり、この商品が2ドルから1ドルに値下げされたとしよう。日本人観光客は120円を出せば買うことができる。円安の影響は限定的なものになったわけだ。…