1. 匿名@ガールズちゃんねる 被害に遭ったことが一度もない女性なんて、きっといない。でも数えるのはむずかしい。そのときはセクハラと認識できていなくて、あとから「あれもそうだわ」とわかったり、あえて思い出さないようにしてやり過ごしたりというのが、セクハラだから。 人の紹介で会ったその男は、メジャーな雑誌の編集部で企画の決定権をもつ立場にいた。私が出した企画をさっと見て、「いいね、やりましょう」と一存で決められる立場。いい人につないでもらった、これはチャンスだと思っているところに、「このあと時間ある?」と食事に誘われれば、うなずく以外の選択肢はない。 企画が動き出してからは、打ち合わせと食事が必ずセットになり、さらにその後は食事+ホテルになり、最終的には食事が省略された。 こうして振り返ってまとめると、悲しいくらいにお決まりのコースだと苦笑してしまう。男は「強要した」とは微塵も思っていないはずで、当時の私も「セクハラだ」とはっきり認識していたわけではなかった。ただ、一度でも断れば、完成間近まで進んでいた仕事が水の泡になるとわかっていた。 その仕事が終わってからも関係は終わらず、「次の企画を」と呼び出されはするけど、具体的な話は何も出なかった。そうしているうちに、男が地方に出向になった。要は左遷で、何か大きな失敗をしでかしたらしい。セクハラ事案ではなかったけど、男が遠方に飛ばされたことで安堵した女性は、私以外にもいると思っている。 2025/11/22(土) 21:19:31…