
1: 名無しのがるび 2025/11/19(水) 07:51:01.71 ID:I3SsKS2K 82%(JNN調査)という歴代2位の高支持率で好スタートを切った高市早苗・首相だが、内政も外交も課題は山積、少数与党の舵取りは容易ではない。それゆえ、水面下では政権を盤石にするために一歩間違えば大きな反発を招きかねない"一か八かの賭け"に出る極秘プランが浮上していた──。【全3回の第1回】 ■安倍元首相と同じ日に 高市自民と連立を組む日本維新の会の藤田文武・共同代表の公金還流疑惑が炎上したのに続いて、立花孝志・NHK党党首が名誉毀損容疑で逮捕され、同党の議員が自民党との統一会派を離脱する事態になった。 高市首相はイメージダウンを挽回せんと保守派の「高市カラー」を前面に押し出してきた。 11月7日の衆院予算委員会で中国による台湾の海上封鎖が発生した場合、「戦艦を使って武力の行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態(日本の集団的自衛権行使の対象になる)になり得るケースだ」と答弁し、従来の政府見解より踏み込んだ。 中国側は呉江浩・駐日大使がSNSで「『台湾有事は日本有事』をあおり、日本を中国分断の戦車に縛り付けるなら、引き返せない誤った道を歩むだけだ」と批判。中国外務省も「内政への粗暴な干渉」と非難し、立憲民主党は答弁撤回を求めたが、高市首相は拒否。 外国人規制をめぐっても"タカ派"路線を鮮明にした。自民党に総裁直属の「外国人政策本部」を立ち上げて初会合を開き、外国人の土地取得規制などの議論をスタートさせた。しかも、国会で自身の総裁選演説会での外国人批判発言の撤回を求められると、「撤回しろと言われても、撤回するわけにはまいりません」とこちらも頑として拒否したのだ。 ちなみに総裁選での外国人批判とは、 「奈良の鹿を足で蹴り上げるとんでもない人がいる。外国から観光に来て、日本人が大切にしているものを痛めつけようとする人がいるとすれば、何かが行き過ぎている」という発言だ。 高市首相にすれば「台湾有事は日本有事」は持論であり、外国人の投資規制も総裁選での公約ではあるが、ことさら"強い高市"の姿勢を示すことで岩盤保守層の支持を固めようとしているように見える。 そうしたなか、自民党の高市支持派議員の間で一つの情報が流れている。 「臨時国会の閉会後、総理は靖国神社を電撃参拝するつもりだ」──。 高市氏はこれまで大臣在任中を含めて靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきたが、自民党総裁就任後の今年10月17日からの例大祭には玉串料を納めたものの、参拝は見送った。その後にトランプ大統領の来日や韓国で開催されるAPEC首脳会議の日程を控えていたことを考慮したとされる。 だが、中国、韓国との首脳会談はすでに終えた。国会が閉会すれば外交的にも政治日程上も靖国参拝の制約が少なくなるタイミングなのは間違いない。しかも、高市首相の靖国参拝となれば、保守層へのアピール力は台湾有事や外国人規制に関する国会答弁の比ではないだろう。 その参拝Xデーの最有力候補と見られているのが12月26日だ。 「靖国参拝」を公約した安倍晋三・元首相は首相に返り咲いてちょうど1年目の2013年12月26日、靖国神社を参拝した。当時、高市氏は安倍氏から女性初の自民党政調会長に抜擢され、政権を支える立場だった。 評論家の藤井厳喜氏はこう見る。 「高市総理の靖国参拝はいずれ行なうべきでしょう。日程は8月15日にこだわる必要はありません。靖国神社の宮司も言っていましたが、終戦の日なので多くの人がお参りに来るようになっただけで、靖国神社の祭祀とは関係ない。本来、参拝するのであれば春と秋の例大祭ですが、それ以外の日でもお参りできればする。それが本来の姿です。高市総理は安倍さんの後継者を自任しているから、12月26日の選択も十分あり得る」 ■参拝すれば現職総理としては12年ぶりに もう一つの候補は元日参拝だ。小泉純一郎・元首相が行なった。 安倍元首相は合わせて10年の首相在任中に1回参拝したが、同じく総裁選で靖国参拝を公約した小泉元首相は中韓が批判しても在任中は公約通りに毎年1回参拝した。 2004年元日には、宮中で行なわれた新年祝賀の儀に出席すると、羽織袴姿でまだ参拝客がほとんどいない靖国神社を訪れて参拝した。 別掲の表に歴代首相の靖国神社を参拝した日をまとめたが、安倍首相以降の首相は在任中に参拝していないため、高市氏が参拝すれば12年ぶりの現職総理の参拝になる。 (第2回に続く) ※週刊ポスト2025年11月28日・12月5日号 11/18(火) 7:11 NEWSポストセブン…