506: 名無しのがるび 23/08/30(水) 17:31:16 ID:??? およそ20年前の、小学5年だった息子の誕生日の話親友のAくんを招いて、パーティがしたいんだそうだ「パーティっていうと、こう、紙の輪っかの飾りを下げて、とんがり帽子かぶって?」「そうじゃなくて、ケーキの丸ごとのが食いたい」そういわれると、うちは夫、息子に娘、私のお菓子の好みが全然違うので誕生日やクリスマスや記念日は、それぞれの好みのカットケーキを買っている息子はパソコンの画面で「いかにも昭和」なホールケーキの画像を見せて「これこれ、こういうの」と力説ああー、生クリームじゃなくて、バタークリームでピンクのバラの花が作ってあるやつねケーキのスポンジも固めで、2段重ねになってて、葉っぱは生のミントとかじゃなくて砂糖で固めたアンゼリカ、チョコのプレートに名前を書いて、アラザンが散らしてあるやつね「うーむ、いいけど、どこに売ってるんだろう、こんな昭和ケーキ(当時は平成)」ともあれいろいろ調べて誕生日にはちゃんと用意できた息子の部屋の小さなテーブルに、リボンで飾ったケーキの箱を置き紅茶も息子のリクエストで、ティーポットに入れて、お客用のティーセットで優雅にセッティングクッキーなんぞも、銀色の菓子皿に円形に並べてみたAくんがやって来てそれを見て「うお、すげっ、ほんと金持ちの家だ」と目を丸くした彼らとしては、今日は「昭和の金持ち風パーティ」らしい…