1: muffin ★ 19otMDN09 2025-10-24 20:38:33 10/24(金) 18:50 観客をけむに巻くような不可解なエンディングは、往々にして観客の間に議論を呼び起こす。そのため、こういったエンディングの作品は、観客の記憶に強く残るものが多い。今回は、米ScreenRantを参考に、エンディングが議論され続けるミステリアスな映画をご紹介しよう。 『卒業』(1967)監督:マイク・ニコルズ 【作品内容】 大学を優秀な成績で卒業したベンジャミンは、将来を嘱望されながらも鬱々とした毎日を過ごしていた。そんなある日、彼は父親の共同経営者の妻であるロビンソン夫人に誘惑され、逢瀬を重ねるようになる。 【注目ポイント】 第40回アカデミー賞で監督賞を受賞し、主演のダスティン・ホフマンを一躍スターダムにのし上げた本作。そのラストシーンは、映画史に残る名シーンとしてあまりにも有名だ。エレインが大学をやめ、医大生と結婚すると聞きつけたベンジャミンは、手を尽くし、エレインの結婚式が行われる教会を突き止める。そして、ベンジャミンとエレインは、お互いの名を呼び合い、結婚式場から逃げ出す―。一見、ハッピーエンドのように思える本作のラストだが、映画ファンの多くは、これが本当にハッピーエンドと呼べるのかどうか疑問を抱いている。 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 【作品内容】 ヒーロー映画『バードマン』の主人公を演じ、世界的なスターとなった俳優リーガン・トムソンは、その後の私生活のトラブルや俳優人生の伸び悩みから、すっかり落ち目になってしまった。 【注目ポイント】 この不気味なラストシーンは、リーガンの想像の中のできごとなのかもしれないし、彼が見た夢なのかもしれない。しかし、こんな解釈もある。それは、実はリーガンはすでに舞台上で死んでいるというもの。つまり、このラストシーンは、彼が見る死後の世界なのだ。さまざまな解釈が飛び交っているが、真相は謎のままになっている。 『アス』(2019)監督:ジョーダン・ピール 【作品内容】 夫のゲイブ、娘のゾーラ、息子のジェイソンと夏休みを過ごすため、子どもの頃に住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れたアデレード。そんな彼女は、とある偶然から、過去のトラウマがフラッシュバックする。 【注目ポイント】 ただ、このシーンの解釈には未だに議論が絶えない。米国の労働者階級について何かを伝えようとしているのか、はたまた、特定の民族グループや人間の心の闇のメタファーなのか―、その答えは、監督のジョーダン・ピールのみぞ知るところだ。 『アメリカン・サイコ』(2000)監督:メアリー・ハロン 【作品内容】 1980年代、ニューヨーク。ウォール街の証券会社P&Pの副社長として働くパトリック・ベイトマンは、頭脳明晰で容姿端麗と、非の打ち所がないエリートサラリーマンだった。 【注目ポイント】 エリートサラリーマンと殺人鬼という2つの顔を使い分ける男の顛末を描いた本作。そのショッキングで暴力的なあらすじは、大きな話題を呼んだ。しかし、本作は、観客をけむにまくような展開で幕を下ろす。 『ロスト・イン・トランスレーション』(2003) 監督:ソフィア・コッポラ 【作品内容】 ハリウッドの映画スター、ボブ・ハリスは、サントリーのウイスキーのCM撮影のために東京を訪れる。ボブは、滞在先のホテルで手厚い歓迎を受けるものの、通訳がうまく機能せず、漠然とした不安を抱いていた。 【注目ポイント】 アメリカへの帰国が決まったボブは、ホテルのロビーでシャーロットに別れを告げる。その後、ボブはタクシーに乗るが、東京の雑踏の中にシャーロットの後ろ姿を見つける。タクシーから飛び降りたボブは、シャーロットを抱きしめ、別れの言葉をささやく。ただ、問題は、ここで、ボブが何をささやいたのかはっきりしないことだ。 全文はソース元をご覧ください…