9月28日、2025年MotoGP第17戦日本GP MotoGPクラスの決勝レースが栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、2位でフィニッシュしたマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が2025年シーズンのチャンピオンを獲得した。 マルク・マルケスは、2008年からロードレース世界選手権の125ccクラスに参戦し、2011年にMoto2クラスへステップアップすると翌2012年シーズンに同クラスを制した。2013年、最高峰MotoGPクラスにホンダのワークスチーム(レプソル・ホンダ・チーム)から参戦を開始し、デビュー戦となる開幕戦カタールGPでいきなり3位表彰台を獲得。シーズン6勝、完走した16戦はすべて表彰台という圧巻の成績で、ルーキーイヤーにして年間王座に輝いた。 2014年以降もホンダから参戦を続け、2019年までに計6度のチャンピオンを経験したが、2020年は第2戦スペインGPでの負傷きっかけに以降のレースを欠場する。その後の数シーズンは負傷による数度の離脱とチームの不振が重なり、タイトルから遠ざかっていた。 そして2024年、ドゥカティ陣営のグレシーニ・レーシングMotoGPに移籍すると、3年ぶりの優勝を含むシーズン3勝を挙げて年間ランキング3位となった。今シーズンからファクトリーチーム(ドゥカティ・レノボ・チーム)へ昇格し、第16戦サンマリノGPを終えた時点でマルク・マルケスはスプリントで14勝、8度のポールポジションを獲得。決勝レースでは11勝を含む16戦中14回の表彰台という圧倒的な成績を残していた。 ライダーズランキング2位のアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)に182点差をつける512ポイントで日本GPに乗り込んだ首位マルク・マルケスは、スプリントレースを2位でフィニッシュ。アレックス・マルケスは10位ノーポイントで、ふたりの差は191ポイントまで拡大した。日本GP終了時点で185ポイント以上の差となればタイトル獲得という条件で臨んだ決勝レースの順位は、マルク・マルケスが2位、アレックス・マルケスが6位で、マルク・マルケスは2019年以来6年ぶり、自身7度目となる最高峰クラスのタイトルを、シーズン5戦を残して獲得した。…