4大国駐在大使館対外秘報告30%減……情報力の弱体化への懸念(韓国経済新聞・朝鮮語) 米国・中国・日本・ロシアなど4カ国の韓国大使館が外交部に報告した対外秘「外交電文」件数が最近5年間で3分の1ほど減ったことが分かった。 同期間、全体在外公館の報告件数(対外秘・2級・3級・一般等級含む)は約2万件減少した。 トランプ政権発足後、国際情勢が急変する状況で、韓国外交当局の情報力が弱まったのではないかという指摘が出ている。 18日、国会外交統一委員会所属の金台鎬(キム·テホ)国民の力議員が外交部から提出を受けた資料「海外公館別外交公電送信件数」によると、米中日露駐在韓国大使館が外交部に報告した対外秘公電件数は2020年4933件から2024年3372件へと31.6%ほど減ったことが確認された。 同期間、駐米韓国大使館の対外秘専門報告件数は2053件から1400件に、駐中韓国大使館は1428件から777件に減少した。 中国での減少幅が約45.6%で最も大きかった。 4大国駐在大使館が外交部に報告した全体公電数も、2020年の2万4931件から2万918件へと16.1%減少したことが分かった。 全体在外公館の電文報告数は5年間で2万398件(約9.1%)減少したが、4大国駐在大使館でさらに大きく減ったのだ。 外交公電は外交部本部と在外公館が指示と報告をやりとりする時に使う電報で、資料重要度などを考慮して対外秘・2級・3級・一般等級に分かれる。 4大国いずれも、北朝鮮の核脅威への対応などを含め、韓半島の安保地形に相当な影響を及ぼす国家という点で、情報能力が劣るのではないかという懸念が出ている。 (引用ここまで) 2020年から2024年の4年間で日米露中の4大国かにある韓国大使館から発せられる外交公電が30%減少した、とのニュース。 んー、当然であるような気がします。 2020年といえばベトナムでの米朝首脳会談決裂から1年。 板門店の米朝会談から半年。 さらにムン・ジェイン政権によるGSOMIA破棄宣言→破棄撤回から数ヶ月。 韓国の置かれた外交的な中途半端さが最大級に発揮されていた時期ですからね。 まあ、なんでも韓国メディアによると「ホワイトハウスにムン・ジェインファンクラブができていた」らしいので? ファンクラブ通信とかやっていたかもしれませんし。 それに比べれば内政はともかく、外交姿勢だけは安定していたユン・ソンニョル政権下では外交公電とか少なくなっても不思議はないように思われます。 細かいところはともかく、アメリカとなんらかの諍いがあったわけでもなく。 GSOMIA破棄とか言い出してアメリカからの不興を買ったわけでもなく。 三不の誓いとかやっちゃって中国に主権を明け渡すでもない。 おまけにムン・ジェイン政権では外交部は蚊帳の外に置かれて大統領室が外交を主導していましたからね。 「どうなってんだ、おい!」的な問い合わせは増えるでしょうよ。 ヨーロッパ歴訪で事務方が普通の外交交渉をしていたのに、ムン・ジェインが首脳会談の場でいきなり「北朝鮮への制裁解除に協力してほしい」とか言い出すんですから。 で、それがフランス、イギリス、ドイツ、EUと空振ってしまった上に、大統領安保外交特別顧問が「訪欧で失敗したのは日本のロビー活動のせいだ」とか言い出していたのですからね。 それに比べたらユン政権なんて「凪」でしょ。 あの時期と比べたらそりゃ30%くらいは減ると思うけどなぁ……。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 迷走をはじめた韓国のウェブトゥーン、果たしてどこへと向かうのか……自社IPを捨ててまで得たものとは? 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…