1: ネギうどん ★ hhHBxdbt9 2025-09-18 11:06:52 「ソーシャルメディアの影響についての質問に答えたもの」 NBAコミッショナーのアダム・シルバーが先日、物議を醸した発言についての釈明を行った。現在、NBAは右肩上がりの放映権収入が収益の大きな柱となっているが、放映権の高騰に伴いNBAを視聴するためのストリーミングサービス使用料も上昇。貧富の差が拡大しているアメリカ社会においては、現地観戦どころか自宅で視聴することも難しいファンが増えている。 このような状況を受け、シルバーは「我々の提供する膨大な量のコンテンツは基本的に無料で提供されている。バスケットボールはハイライト中心のスポーツ。消費者はInstagram、TikTok、Twitter(現・X)など広告をベースにしたサービスでコンテンツを消費することができる」と答えた。 この発言は悪い意味で大きな反響を起こした。ファンは「バスケットボールという競技や試合について敬意が欠けている」「ビジネスとは言えど、家計が苦しいファンに対して冷たい態度だ」などと批判。また「試合ではなく無料のハイライトを見れば良い」と受け止められてもおかしくない発言は、放映権料を支払っているメディアに対しても不適切なものだ。 逆風が吹き荒れる中、スポーツビジネスメディア『Front Office Sports』の番組に出演したシルバーは「ソーシャルメディアの影響についての質問に答えたものだ」と、自身の発言が曲解されていると強調した。 「私はポジティブな意味で、ソーシャルメディアは試合をライブで観戦する人々に付加価値を与え、人々がライブで観戦する可能性を高めてくれると思っている。ハイライトというのはESPNの『本日のトップ10プレー』のことで、5つがNBAだったら『やったぞ』という意味です」 シルバーはさらに続けている。「私が言及したかったのはソーシャルメディアを使う人々のコミュニティが存在し、地球上で約25億人がNBAと何らかの形で繋がっているということです。どんなブランドもこの25億人を獲得したいと思っています。リーグオフィスでは、ハイライト中心でNBAを見ているファンをライブで試合を見るファンに変えるためにはどうすれば良いのか、頻繁に議論をしています」 アメリカスポーツ界では10年前ごろから、特に若者を中心に、長時間におよぶライブ観戦を忌避しSNSで提供されるハイライト映像で満足するファンが増加していることが問題視されている。こういったファンの割合が増えることでライブ配信の価値が下がり、確実に放映権収入の減少へと繋がっていく。もちろん意図したものではなかったにせよ、今回のコミッショナーの発言は軽率で余計な混乱を引き起こしてしまった。…