ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始したあと、中国からロシアへのオートバイの輸出が1.7倍に増えていることがわかりました。専門家はロシア軍が大量のオートバイを戦場に投入していることが影響している可能性があるとの見方を示したうえで、「ロシア軍を戦場で優位にしている」と分析しています。 税関当局のデータなどを分析したJETRO=日本貿易振興機構によりますと、中国からロシアへのオートバイの輸出台数は去年、およそ83万3000台で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まった2022年と比べると1.7倍に増加しました。 これについてアメリカのシンクタンク、戦争研究所のカテリナ・ステパネンコさんは、増加の背景にはロシア軍が大量のオートバイを戦場に投入していることが影響している可能性があるとの見方を示しました。 戦争研究所によりますと、ロシア軍はオートバイを去年の秋ごろから戦場に投入し、ことし6月までにはオートバイの活用方法をまとめた「運用規範」も作成し、本格的に運用を始めたということです。…