
1: 名無しダイエット 2025/08/08(金) 10:27:22.01 ID:Im/JRt+r9 「めちゃめちゃ刺さる」オーガニック給食の推進…聞こえはいいけど中身は大丈夫? 生産者が用心する事情とは:東京新聞 2025年8月8日 06時00分 有料会員限定記事 参院選で躍進した参政党について有機・自然栽培の推進をうたう姿勢が、食や健康への関心が高い層から一定の支持を集めたとの見方がある。一方で「排外主義を包んだオーガニックは危険」と異を唱える生産者たちの声明が出された。「日本人ファースト」に象徴される右派的主張が、農業政策と結び付くとどうなるのか。懸念を聞いた。(太田理英子、中川紘希) ◆参政党「学校給食への有機食材使用義務化」 参院選で議席を拡大した参政党。農業政策は柱の一つで、中でも「オーガニック」促進が注目されてきた。政策集では、学校給食への有機食材使用義務化や、有機農法普及を掲げる。神谷宗幣代表も「給食を無償化したら質が落ちる」と述べ、「オーガニック給食」の重要性をうたってきた。 オーガニック志向の人に、政策はどう響くのか。 東京都世田谷区の飲食店経営の女性(37)は参政党の動画を見たといい、「めちゃめちゃ刺さる」と好意的。出産後から食品の産地や農薬の有無などを気にするようになったが、「夫婦共働きだと忙しくて食事の質や栄養に十分気が回らない。オーガニック給食は助かる」と期待する。新宿区の女性会社員(48)も「食べ物が体をつくるので、いいことでは。他の政党にはない」と興味を示した。 ◆「健康志向の若い母親たちが気付いたら応援団になって」 その一方で、有機農家やジャーナリストでつくる「国際有機農業映画祭」の運営委員会は選挙中の7月、ウェブサイトに「参政党は外見はオーガニック、中身は排外主義だ」と批判する声明を出した。 小野田明子共同代表は、参政党の憲法構想案を目にして危機感を強めたという。「国民主権や基本的人権をなくす内容。有機農業は農薬の不使用だけでなく、自然と人が共生して多様性を尊重することが基本で、根幹は民主主義と平和主義。参政党が掲げる『日本人ファースト』とは相いれない」と語気を強める。 地元の青森県でも2020年の結党のころから、党のオーガニック推進の活動を目にしてきた。「最初は政治団体に見えなかった。コロナ禍で健康志向になった若い母親たちで、気付いたら応援団になっていた人が多くいる」と嘆く。 ◆オーガニックと「排外主義」に共通点 参政党はなぜ、オーガニックにこだわってきたのか。保守派の言論に詳しい作家の古谷経衡(つねひら)氏は、同党を「オーガニック右翼」と称し、「根本にあるのが『身体に不純なものを入れない』という考え。結党前からあったがコロナ禍で支持を集め、反チンや陰謀論とも結び付いてきた」と説く。保守的な主張はもともと後付けだったというが、参院選で前面に出した排外主義は「純潔な日本を外からの異物で汚染させたくないという、まったく同じ発想だ」と分析する。 「オーガニック信仰」が中・高所得者層や子育て世代で自然食などに関心が高い人たちに受け入れられ、党の岩盤支持層になったとみる。ただ、もともと政治的関心が低かった人も多いと指摘。「ネット右翼と違いイデオロギーがなく、漠然とトンデモ主張も受け入れてしまう。こうした支持者の広がりにより、排外主義や核武装論などが新たな常識になる恐れがある」 農家からも懸念の声が上がる。新潟県上越市で環境に配慮した稲作を行う峯村正文さん(76)は「食の安全を考えて有機農業を好む人は『それ以外の食べ物は全て危険』という極端な思想に陥りやすい。物事を単純化して絶対視する考え方は、外国人を否定する『日本人ファースト』にも通じる」と受け止める。 ◆「農業振興を支持拡大の手段としかみていない」 参政党は農業政策として有機農業促進のほか、大災害や有事への備えとしてカロリーベースで38%の食料自給率を10年以内に倍増させ、2050年に100%を目指すとしている。備蓄米などの体制を強化し、農家の公務員化による待遇改善や... 残り 1571/3141 文字…