
1: ごまカンパチ ★ 2025/08/01(金) 23:14:42.37 ID:YHXe7nI09 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は、社会や経済に甚大な影響を与えただけでなく、人間の脳にまで深い爪痕を残していたようです。 英ノッティンガム大学(University of Nottingham)の最新研究で、コロナパンデミックの期間中、 人々の脳はコロナ以前よりも平均で5.5カ月分、加速して老化していたことが明らかになりました。 しかもこの変化は、ウイルスに実際に感染したかどうかにかかわらず確認されていました。 いったいなぜ、世界的な危機が私たちの脳に影響を与えたのでしょうか? 研究の詳細は2025年7月22日付で科学雑誌『Nature Communications』に掲載されています。 ■パンデミックは脳を「感染なし」でも老化させていた この研究では、イギリスの大規模医療データベース「UKバイオバンク」に登録された成人約1,000人の脳MRI画像を用いて、 パンデミックが脳の加齢に与えた影響を検証しています。 参加者の一部はパンデミック前後に2回のスキャンを受けており、感染の有無に応じてグループ分けされました。 研究チームは、1万5,000人以上の健常な成人の脳データをもとにAIモデルを訓練し、「実年齢に対して脳がどれほど老けて見えるか(脳年齢ギャップ)」を推定しました。 その結果、コロナパンデミックを経験した人の脳は、パンデミック前だけにスキャンされた対照群と比べて、明確に老化のスピードが加速していたのです。 特に老化が顕著だったのは以下の人々です。 ・高齢者 ・男性(とくに脳の灰白質領域において) ・社会的・経済的に不利な立場にある人々 驚くべきことに、この傾向は感染歴のない人にも見られ、外出制限や孤立、将来への不安といった社会的ストレスそのものが、脳の老化を引き起こしたと考えられます。 研究では、雇用状態や教育水準、健康指標が低い人ほど脳年齢のギャップが大きくなることも明らかになっており、 社会格差が脳の健康にも影響を与える可能性が浮き彫りになりました。 ■コロナ感染者では認知機能も低下 一方、脳の老化が認知機能にまで影響を及ぼしていたのは、実際に新型コロナウイルスに感染した人々にのみ限られていました。 研究では、感染歴のある人たちにおいて、数字や文字の並び替えを行う「トレイルメイキングテスト(TMT)」の成績が悪化していることが確認されました。 処理速度や注意力、柔軟な思考力を測るこのテストで、感染者は非感染者や対照群と比べて明らかに時間がかかるようになっていたのです。 さらに解析を進めると、感染者の中では、脳年齢が急激に進んだ人ほど認知機能の低下も大きくなるという相関が見られました。 とくに白質(神経のネットワーク)における変化が著しく、ある一定の「老化しすぎ」の閾値を超えると、機能低下が一気に進むような傾向も見られています。 しかし感染していない人では、脳の老化は加速していても、認知機能に目立った低下は見られていませんでした。 つまり、ストレスや孤立が脳に「見えないダメージ」を与える一方で、感染によってそのダメージが「実害」へと転じる可能性があることが示唆されたのです。 ※略 引用元: ・【コロナ】コロナ禍が人々の「脳の老化を加速」させていたと明らかに 最新研究 [ごまカンパチ★]…