物心ついたころから、叱られるのも遅刻するのも大嫌いな、極端な「いい子」だったという投稿者。中学生だったある朝、いつもの通学路が警察の規制線でふさがれていた。回り道をしても、その先も、また規制線。このままでは本当に遅刻してしまう。追いつめられた投稿者は、警官がよそを向いた隙にテープをくぐり、学校へ向かって全力で走った。道がふさがれていた理由を知ったのは、その夜のことだ。 ※注:投稿者は元の投稿で、自分のことを「goody two shoes」と呼んでいる。決まりを破ることを極端に嫌う、まじめすぎる「いい子」をからかって言う英語の言い回し。 何をやらかした? 📌 遅刻だけはしたくなかった中学生の投稿者が、通学路をふさぐ警察の規制線を前に何度も回り道をしたすえ、警官がよそを向いた隙にテープをくぐって全力で走り、始業の2分前に登校した。ところが8時になると、生徒は全員、近くの小学校へ移されて保護者に引き渡されることに。その夜、学校のすぐそばに爆破予告が出ていたと知った。結局、爆弾は見つからなかった。 事の発端 物心ついたころからの、極端な「いい子」 中学生のころの話だ。ここに書いてみたらどうかと人にすすめられて、投稿したのだという。 投稿者は、覚えているかぎりずっと、極端な「いい子」だった。本人いわく「ばかばかしいほど」に。叱られるのが大嫌いで、何かに遅れるのも同じくらい大嫌いだった。当時はまだ診断されていなかった自閉スペクトラム症もあって、日課のことになると周りが見えなくなりがちだったそうだ。 いつもの通学路に、警察の規制線 その日も、いつもどおり歩いて学校へ向かった。ところが、いつもの道がふさがれている。張られていたのは警察の規制線のテープで、警官もパトカーもそろっていた。 とはいえ、たいしたことではない。住んでいたのは大きな街で、こういう光景は珍しくなかった。何本か先の通りまで行って、回りこめばいいだけだ。学校には早めに着けるよう、いつもたっぷり余裕を見て家を出ている。急ぐ必要はまったく無かった。 回り道の先も、その先も ところが、思ったとおりにはいかなかった。回りこもうとした先にも、また規制線のテープが張られていたのだ。別の道を試す。そこにも規制線。もう一度試す。やはり同じ。どこへ行っても、待っているのは規制線のテープと警官だった。 やらかしの一部始終 警官がよそを向いた隙に 賢い人なら、警官に話しかけて何があったのかを聞いただろう。あるいは、親か学校に電話してみたかもしれない。投稿者は自分でそう書いている。「でも私は、賢い人ではなかった。少なくとも、実生活を切り抜ける力に関しては」。まして時間は刻々と過ぎていき、「本当に」遅刻するかもしれないところまで来ていた。 そこで、どうしたか。ばかさ加減と焦りに駆りたてられた投稿者は、警官がよそを向いた隙に規制線のテープをくぐり、足の動くかぎりの速さで走った。本人の言葉を借りれば「正真正銘の、とんでもない大ばか」のように。 怒鳴り声と、追いかけてくる警官 何人かの警官が怒鳴った。1人は持ち場を離れて、追いかけてきた。 投稿者は自分のことを、体力のまるで無い太った子だったと書いている。どうして捕まらなかったのかは、今も分からない。ただ、追いかけてきた人のほうが、それに輪をかけて走れなかったらしい。 「遅刻すると思ったけど、間に合った!」 奇跡中の奇跡というべきか、投稿者はやりとげた。学校に着いたのは、始業の2分前。汗だくで顔は真っ赤、舞いあがったガリ勉そのものの姿で友だちの輪に加わると、誇らしげな笑顔を向けて、大きすぎる声で報告した。 「遅刻すると思ったけど、間に合った!」 友だちは、正気を疑うような目で投稿者を見た。最初は、なぜそんな目で見られるのか分からなかった。そのうち有頂天から我に返って、ようやく気づく。周りの生徒は、時間どおりに登校できたことを喜んでなどいなかった(当たり前だ。そんなことで喜ぶ変わり者は自分だけだった、と投稿者は書いている)。かといって、学校が憂うつでぐったりしている、いつもの顔でもない。誰もが、それまで見たことがないほど不安そうで、おびえていた。 8時、校長がメガホンで告げたこと 8時になると、校長がメガホンを口に当てて告げた。 「これから、近くの小学校へ行けるか試します。そこで、皆さんを安全に保護者へ引き渡せるようにします」 投稿では学校名が伏せられている。1本隣の通りにある小学校だという。 あっという間に、先生たちは中学生全員を、縦1列の列いくつかに分けて並ばせた。事情の飲みこめていない投稿者も、その列の中にいた。列は通りを歩いて、小学校へ入っていった。先生たちは、大丈夫だからとできるかぎり言い聞かせながら、生徒を1人ずつ保護者に引き渡していった。緊急のときに学校が子どもを保護者へ直接引き渡すのは、日本の学校の「引き渡し」と同じ仕組みだ。 その後 投稿者の両親は、そのとき仕事中だった。ふつうなら、どちらかが仕事を抜けて迎えに来ないかぎり、帰してもらえない。けれども、緊急の事態だったこと、家がすぐ近くだったこと、そして投稿者が「何があっても指示に従ういい子」として職員によく知られていたことから、保護者なしでそのまま帰ることを許された。 このときばかりは、投稿者も少しだけ「悪い子」になることにした。いちばんの近道を通らずに帰ったのだ。規制線をくぐるところを見ていた警官に、また見つかるかもしれないからである。 そのときは、ただただがっかりしていたという。時間に間に合わせるためにあれだけがんばったのに、それが無駄になってしまった、と。 自分がどれほどばかだったかを知ったのは、その夜だった。近くで働いていた、不満を抱えた従業員が、爆破予告をしていたらしい。場所は、ほとんど学校の真上と言っていいところ。結局、爆弾は見つからなかった。けれども、もし本当にあったなら、“いい子”の自分はそのせいで命を落としていたことになる。 余談として、校長もこの件で上から叱られたそうだ。生徒を小学校へ連れていったあと、そこでどうにかして授業を続けるべきだった、というのが理由らしい。投稿者は「どうかしている」と書いている。 この経験から何か学んだのか。投稿者は「学んだと言いたい」としつつ、残念ながら、その後も時間に間に合いたい一心でまったく同じことをした場面が、すぐに3つ思い浮かぶという。吹雪のとき(ただし、これは学校のせいだったそうだ)、洪水のとき、そして学校で起きたある出来事のとき。最後の件では、先生にまで「ばか」と言われた。「だから、たぶん学んでいない」。 ありがたいことに、今はもう学校に通っていない。少なくとも、同じ失敗をくり返すことはもう無いと言える。投稿はそう結ばれている。 海外の反応 1. やらかし名無しさん うん、まあ……子どもって、そういうことをするよね。友人に、これとは正反対のやつがいる。学校のすぐ近くに住んでいて、毎日歩いて通っていた。きょうだいは何の苦労もなく、いつも間に合っていたのに、彼だけは違った。時間どおりに登校できたのは、後にも先にもたった1回きり。その1回のために、本当に洪水であふれた水の中へ飛びこんだんだ。救助の人たちが「頼むから、それ以外の方法にしてくれ」と叫んでいる前でね。たった1回間に合うために必要だったのは、おぼれる危険を冒すことだけ、というわけ。ときどき本物の大ばかになるけど、あんなにいいやつはいない。そんな彼にも、今では子どもがいる。どうなることやら。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) 子どもだけじゃないよ。大人でも、心の調子がひどく悪いときはやる。20代のころ、頭がぼんやりして現実感のないまま、立入禁止の規制線をまっすぐ突っ切って、ガス漏れの真っ最中の現場に入っていったことがある。周りはあれだけ必死に叫んでいたのに、引きずり出されるまで、何かがおかしいとはまったく思わなかった。 3. やらかし名無しさん(>>1への返信) 「一度だけ間に合った」の代償が洪水というのは、割に合わなさすぎる(笑)。投稿者とその友人、足して2で割ればちょうどいいのに。 4. やらかし名無しさん 警察の指示を無視しておいて、極端な「いい子」を名乗るのは、ちょっと分からないな(笑)。時間を守ることより、そっちのほうを優先しそうなものだけど。とにかく無事でよかった。爆破予告なんて、笑いごとじゃないからね。 5. やらかし名無しさん(>>4への返信) 投稿者です。残念ながら、私が住んでいた地域の警察は、かなり腐敗しているほうだった。だから、ふだんから関わらないようにする相手だったんだ。頭の中でそれが「でも遅刻はできない」と合わさって、あれがいちばんいい手だと判断したんだと思う。 6. やらかし名無しさん(>>4への返信) 当時の投稿者の中では、「遅刻しない」がいちばん上の決まりで、ほかは全部その下だったんだと思う。子どものころって、決まりの重さの順番を自分で勝手に決めていたりするから。 7. やらかし名無しさん 警官の側から想像してみてほしい。爆破予告で一帯の道をふさいでいたら、中学生がテープをくぐって、よりによって封鎖した区域の内側へ全力で走っていくんだよ。そりゃ怒鳴るし、追いかけもするよ。 8. やらかし名無しさん(>>7への返信) しかも、追いかけたのに追いつけなかった、というおまけ付き。投稿者は体力がまるで無かったと書いているのに。「遅刻したくない」の力、おそるべし。 9. やらかし名無しさん 年を重ねて、周りに合わせて自分を取りつくろうのは、だいぶうまくなった。それを続けていられる時間は、だんだん短くなってきているけどね。この話を読んで言いたいのは、ひとつだけ。自閉スペクトラム症の人と、その人の日課のあいだには、決して割って入らないほうがいい。そういう人が日課を守るのにどれだけの労力をかけているかは、たいていの人には一生分からないだろうから。 10. やらかし名無しさん(>>9への返信) 投稿者です。先生が、私と日課のあいだに割って入るはめになったことがあるよ。生徒指導の責任者の先生に殴りかかろうとしている生徒がいて、私は6時間目に遅れないよう、その横をどうにかすり抜ける道を探していたんだ。割って入った先生には「あなた、ばかなの?」と聞かれた。まあ、無理もない。学校は大急ぎで、誰も出歩けないよう封鎖されたんだけど、古い建物を学校に転用していたせいで、そういうときのちゃんとした手順が無くてね。私は私で、「6時間目の先生に嫌われていて、遅刻したらそれを口実にされる。だから遅れるわけにはいかない」と説明し続けていた。 11. やらかし名無しさん(>>10への返信) 本当に、私たちは、成果よりも時間を守ることのほうを重んじる仕組みに合うようにはできていないんだよね。 12. やらかし名無しさん 「もう学校に通っていないから、同じ失敗はしない」というところ、どうかなあ。遅刻しそうになると私もかなり焦るほうで(ここまでではないと思うけど)、しかも早く着きすぎて何度も注意されている。その立場から言うと、あまり安心できない。時間を守らなきゃいけない用事は、学校のほかにもいくらでもあるからね! それはそれとして、何事もなくてよかった。私がこれまでにやった最悪の失敗は、気づいたら街の反対側にいたことくらいだよ。 13. やらかし名無しさん(>>12への返信) 投稿者です。ありがとう。いい成績を取ること、大人を、とくにお年寄りを敬うこと、時間は必ず守ること、できれば早めに着くこと。私はそういうことに、とことんこだわっていた。それを守っていただけなのに、子どものころは驚くほどよく面倒な目にあったよ。それに加えて、とんでもなく運が悪いんだとも言われるけどね。お祓いでも受けたほうがいいのかもしれない。そういうものは信じていないのにね。 14. やらかし名無しさん 正直に言うと、全校生徒を避難させるのは大げさだった気もする。爆破予告なんて、たいていはただの脅しでしょ。学校が爆破されたなんて話、一度も聞いたことがないよ。 15. やらかし名無しさん(>>14への返信) 投稿者です。そもそも標的は学校じゃなくて、隣の建物だった。学校は、爆発したら巻きこまれるかもしれない範囲に入っていただけ。大きな街の中で、どれほどの被害が出るか分からない規模だと思わせる内容だったし、真剣に受けとめるだけの信憑性もあった。悪いけど、うちの学校は、ただの脅しであることに賭けるより、子どもたちの命のほうが大事だと判断したんだ。あの日、あなたの子どもが私たちの中にいたら、あなたも同じことを言うと思う。 16. やらかし名無しさん 校長が叱られた理由にびっくりした。中学生を丸ごと小学校へ連れていって、そこで授業を続けろって? 爆破予告が出ている最中に、上の人たちは何を教えさせるつもりだったんだろう。 17. やらかし名無しさん(>>16への返信) 投稿者も「どうかしている」と書いているね。全校生徒をすばやく避難させたんだから、校長はむしろほめられていいと思う。 18. やらかし名無しさん 大雪の朝、休校の知らせを聞きそびれて、ひとりで学校まで歩いたことがある。門は閉まっていて、雪かきをしていた職員さんに「今日は休みだよ」と言われた。あの帰り道のむなしさを思い出したよ。「がんばったのに無駄になった」という投稿者の気持ち、少し分かる。 19. やらかし名無しさん ひとつ気になったんだけど、その夜になるまで、何が起きているのか本当に誰からも聞かされなかったの? 学校でも、移動した先の小学校でも? 20. やらかし名無しさん(>>19への返信) 投稿者です。聞かされなかったよ。私は、わけが分からず混乱していただけの子どもだった。ほかの生徒も、誰も知らなかった。知っていたのは大人だけで、その大人たちは、ことが進んでいるあいだは誰にも何も話さなかったからね。あとになって親から聞く、という流れだった。うちは両親とも仕事で、私はひとりで帰ったから……知ったのは夜になった、というわけ。 21. やらかし名無しさん 汗だくで「間に合った!」と胸を張る投稿者と、おびえた顔でそれを見つめる友だち。その温度差が目に浮かぶようで、申し訳ないけど笑ってしまった。何事もなくて本当によかった。 22. やらかし名無しさん 時間に間に合いたい一心で同じようなことをした場面が、ほかに3つも思い浮かぶ、というのがすごい。吹雪のときと洪水のときの話も、ぜひ読んでみたい。 まとめ 遅刻したくない一心で警察の規制線をくぐり、始業の2分前に登校した中学生時代の投稿者。道がふさがれていた理由は学校のすぐそばへの爆破予告で、結局、爆弾は見つからなかった。海外の反応は、遅刻を恐れる気持ちへの共感と似た体験談が中心で、「警察の指示を無視して“いい子”とは」というツッコミも。投稿者自身、賢い人なら警官に聞くか、親や学校に電話しただろうと振り返っている。何事もなかったからこそ笑える昔話だ。 元ソース: 極端な「いい子」だったせいで、死んでいたかもしれない話 The post 「遅刻すると思ったけど、間に合った!」警察の規制線をくぐって走り、始業2分前に登校した中学生。学校のすぐそばに爆破予告が出ていた話 appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…