ハロウィンの仮装を探していた37歳の母親が、10歳の末っ子に何気なく見せた1本の動画。映っていたのは、アメリカの子ども番組『セサミストリート』に出てくる宇宙人のキャラクターで、身の回りの物を見ては「イップイップイップイップ」と繰り返す。気づけば家じゅうが「イップ」と言い出し、12歳の娘は部屋に立てこもり、当の末っ子は泣き出してしまった。一度出てしまったものは、もう元には戻せない――そんな母親の告白。 ※注:イップ・イップ(Yip Yips)は、アメリカの子ども番組『セサミストリート』に出てくる宇宙人のマペット(人形のキャラクター)。また、ハロウィンには、仮装した子どもたちが近所の家を回ってお菓子をもらう「トリック・オア・トリート」という恒例行事があり、きょうだいや家族で連れ立って回ることが多い。 何をやらかした? 📌 37歳の母親が、ハロウィンの仮装を探している最中に、10歳の末っ子サムへ『セサミストリート』のキャラクター「イップ・イップ」の動画を見せた。身の回りの物を見ては「イップイップイップイップ」と繰り返すその声をサムがすっかり覚えてしまい、やがて家じゅうが不意に「イップ」と言い出すように。12歳の娘は自分の部屋に立てこもり、サムは「からかわれている」と思って泣き出した。母親はいま、事態の収拾に追われている。 事の発端 仮装探しの途中で見つけた1枚の写真 投稿者は37歳の女性。10歳になる末っ子の男の子(投稿では仮に「サム」と呼ばれている)と一緒に、ハロウィンの仮装のアイデアを探していた。そこで目に留まったのが、「イップ・イップ」に扮した人たちの写真だった。 イップ・イップは『セサミストリート』のマペットで、正式には「火星人」と呼ばれている。ごく普通の物を見ては、「イップイップイップイップイップ」「オオオオオオオー」「アーハー」と、何度も何度も繰り返す。投稿者に言わせれば、「愛すべきうっとうしさ」のキャラクターだ。 スーパーで突然マリオのジャンプをする子 投稿者には子どもが4人いて、そのうち2人にトゥレット症がある。サムは、その2人ではない。 ※注:トゥレット症は、本人の意思と関係なく体の動きや声が出てしまう状態(チック)が続く、神経の発達に関わる症状。 ただしサムは、スーパーで突然マリオのジャンプをしてみせたり、「イッツ・ア・ミー」(マリオの決めゼリフをもじったもの)と言ってみたり、何の前触れもなくパックマンの「ワカワカワカ」という音を出したりする子だ。人にじろじろ見られても、これっぽっちも気にしない。投稿者は「正直言って最高の子で、あの子のそういうふるまいが大好き」と書いている。 とはいえ、きょうだいたちがいつも同じ気持ちでいるとは限らない。 やらかしの一部始終 見たことがないサムに、動画を1本 サムは、イップ・イップを見たことがなかった。それならと、投稿者は動画を探して見せた。 そのとたん、サムの新しい「クセになる繰り返しの音」のスイッチが入ってしまった。これが、家の中をたちまち大混乱に陥れることになる。 家じゅうが不意に「イップ」と言い出した 投稿者によれば、チックは別のチックを誘い出しやすい。「イップ」はチックではない。けれど、繰り返しの音であることに変わりはない。 こうして、家じゅうで不意に「イップ」の声が上がるようになった。 楽しそうだ、と思うかもしれない。ところがこの一家は、全員が、刺激が多すぎると参ってしまうたちでもある。12歳の娘は、自分の部屋に立てこもってしまった。 なぐさめの言葉まで「イップ」 サムはサムで、ほかの人が「イップ」と言うたびに、自分をからかっているのだと思い込んで、機嫌を損ねるようになった。そして、とうとう涙がこぼれる。 その涙をなぐさめたのが、こんな言葉だったという。「オオオオオー……悲しい。かなしーい、イップイップイップイップイップ」。 その後 投稿者はいま、事態の収拾に追われている。家の平和を保つために、今年のトリック・オア・トリート(お菓子をもらいに近所を回る、あの行事)は、サムと自分の2人だけで回ることになるかもしれない。それも、十分にありうる話だという。ほかの家族とは別行動、ということになる。 仮装の衣装も、これ以上誰かを刺激しないように、こっそり作るしかないそうだ。 とはいえ、と投稿者は続ける。「歯みがき粉はもうチューブから出てしまった。元には戻せない」。一度やってしまったことは取り消せない、という意味の英語の言い回しである。 投稿の最後に添えられた要約は、こうだ。「子どもにイップ・イップの動画を見せたら、家じゅうが『イップ』と言っているか、そのせいで取り乱しているかの、どちらかになった」。 なお、投稿者はコメント欄でこう補足している。「イップ」がチックになってしまった場合は、本人の意思とは関係なく出てしまうものなので難しい。けれど、それ以外の家族には、しばらく「イップ」をお休みしてもらうよう頼んだ、とのことだ。 海外の反応 1. やらかし名無しさん ご家庭にとっては「笑いごと」じゃないのは分かってる。でも、この文章には声を出して笑ったし、心からの笑顔になれた。きっと、すばらしい子どもたちの、とびきりすてきなお母さんなんだろうね。お菓子をもらいに回る時間くらいは、どうか平和でありますように。……さて、私はイップ・イップの動画を見てくる。なんて懐かしいんだ。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) 投稿者です。いえいえ、間違いなく笑える話なんですよ。ただ、いまこの瞬間、家の全員にとって笑える話ではない、というだけで(笑) 3. やらかし名無しさん(>>1への返信) なつかしーーーーい。イップイップイップイップイップイップ。アーハー、アーハー。 4. やらかし名無しさん(>>2への返信) いまは地獄の一歩手前だろうけど、子どもたちが大きくなったら、きっと最高の笑い話になるよ。あなたにもお子さんたちにも同情する。でも、やっぱり面白い(自分の子じゃないし、なだめる役も仲裁する役もしなくていいから言えるんだけどね)。みなさんに幸運を! 5. やらかし名無しさん(>>4への返信) 投稿者です。まあ、こういう大騒ぎこそ私の生きがいなんですよ。ご機嫌ななめの、思春期一歩手前の子たちをなだめる羽目になるとしてもね(笑) 6. やらかし名無しさん なぐさめになるか分からないけど。うちは、私が猫に歌ってあげている替え歌を、子どもたちに教えてしまった。有名な洋楽を猫向けにもじって、合いの手を「ニャー、ニャー、ニャー」に変えたやつ。あれから1年半、誰か1人が歌い出すと全員が乗っかって、いまだに終わらないループの中にいる。 7. やらかし名無しさん(>>6への返信) 投稿者です。正直、こういうことが起きない家って、どうやって回っているのか分かりません。きっと、すごく静かで退屈なんでしょうね(笑) 8. やらかし名無しさん(>>7への返信) 毎日だれかが「ガオー」と吠えなくても回る家が、この世にあるの……? いったいどうやって暮らしてるんだろう。 9. やらかし名無しさん このご家族には、周りの音をさえぎってくれるヘッドホン(ノイズキャンセリングのもの)が、ずいぶん役に立ちそうだね。 10. やらかし名無しさん(>>9への返信) 投稿者です。たぶんもう、家じゅうの全部屋に1つずつ置いてあると思います(笑) 11. やらかし名無しさん なぐさめの言葉が「かなしーいイップ」なのには笑ってしまった。でも、みんなが自分をからかっていると思い込んでしまったサムくんが、いちばんつらかっただろうね。 12. やらかし名無しさん 部屋に立てこもった12歳のお姉ちゃんの気持ちも、よく分かる。弟がかわいいのと、同じ音を何度も何度も聞かされるのとは、まったく別の話だから。静かに逃げ込める場所があるのは大事なことだよ。 13. やらかし名無しさん 小さい頃、あのキャラクターが本気で怖かった。真夜中に、人の家の中へいきなり現れるんだよ? 家の中って、夜中に誰かが入ってきたりしないから安心できる場所のはずなのに。あいつらめ。 14. やらかし名無しさん うちの夫の頭にこびりついて離れないフレーズの数々に比べたら、ずっとほほえましいよ。わが家では、誰かが「フェノメナ」(「現象」という意味の英単語)と口にしようものなら大変。響きが似ているせいで、たいていマペットたちの歌「マナマナ」が始まってしまう。ちなみに、あの火星人たちはうちでも大人気。 15. やらかし名無しさん(>>14への返信) 投稿者です。うちでよく飛び交うのは、「もううんざりだよ、おじいちゃん!」「そりゃあ気の毒にな!」みたいな掛け合いですね。最近は子どもたちが「ペンパイナッポーアッポーペン」を歌い始めたので、あれが去ってくれる日が待ち遠しいです(笑) 16. やらかし名無しさん イップ・イップが何なのか、今日初めて知った。孫娘たちの前では、絶対に話題にしないでおく。教えてくれてありがとう。 17. やらかし名無しさん オオオー! コン・ピュー・ター……。コンピューター、コンピューター。イップイップイップイップ!(実家で両親のパソコンの面倒を見ているときの私) 18. やらかし名無しさん ちょっと話はそれるけど、サムくんのマリオの物まねはどのくらいの腕前? 私は14年かけて磨いてきて、いまでは毎回「思っていたよりずっと似てる」と言ってもらえるようになった。 19. やらかし名無しさん(>>18への返信) 投稿者です。10歳にしては、正直なかなかのものですよ(笑)。黄色いブロックを叩いたときの音もやるんですが、これがかなりそっくりで。 20. やらかし名無しさん うちは2022年のクリスマスに、夫とふたりでイップ・イップの衣装を手作りした(わが家は毎年、クリスマスのテーマを変えることにしている)。 21. やらかし名無しさん(>>20への返信) 衣装をこっそり作るという話からすると、今年の仮装はもうイップ・イップで決まりなんだろうね。いっそ家族全員でおそろいに、と言いたいところだけど、それだと12歳の娘さんがますます部屋から出てこなくなりそうだ。 22. やらかし名無しさん まさにこの話であってほしいと思いながら開いた! 子どもの頃に『セサミストリート』を見ていたのに、あのキャラクターのことはすっかり忘れていて、18歳のとき、当時の恋人に言われて思い出した。それ以来ふたりだけの合言葉になって、30代になったいまも「イップイップ、あなた。イップイップ、わたし。イップイップ、ファミリー!」と歌い合っている。お子さんたちにとっても、いつか同じように懐かしい思い出になりますように。 まとめ 仮装探しのついでに見せた1本の動画から、家じゅうに「イップ」が広がり、12歳の娘は部屋に立てこもり、末っ子のサムは泣き出してしまった。コメント欄は、あのキャラクターを懐かしむ声と、「うちも替え歌が1年半終わらない」といった体験談でにぎわい、サムや娘を気づかう声も寄せられた。歯みがき粉はチューブに戻せない。それでも「大きくなったら、きっと最高の笑い話になる」という言葉に、いちばんうなずきたくなる。 元ソース: 10歳の息子に「イップ・イップ」を教えてしまった話 The post 「歯みがき粉はもうチューブから出てしまった」10歳の末っ子に動画を1本見せたら、家じゅうが不意に「イップ」と言い出すようになった話 appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…