決められた休憩時間以外にトイレへ行くには、おもちゃのお金を払う。払わずに貯めておけば、学校の売店で小物が買える。2014年1月、アメリカ・オレゴン州の小学校で、そんな決まりが保護者の抗議を受けて取りやめになりました。本物のお金ではなく、子どもたちが教室でもらうおもちゃのお金です。それでも小学1年生にとっては、貯めるか、トイレに行くかの二択でした。 ※注:米国の小学校では、決められたトイレ休憩以外の時間にトイレへ行くとき、教師に許可をもらうのが一般的です。また、良い行いをした児童におもちゃのお金やシールを渡し、貯まった分を校内の売店などで文房具や小さなおもちゃと交換できるようにしている学校も少なくありません。 今日の知ってた? 🏫 2014年1月、米オレゴン州レバノンのカスケーズ小学校で、決められた休憩時間以外にトイレへ行く児童に、おもちゃのお金「スーパープロ」を払わせる決まりが、保護者の抗議を受けて取りやめになった。報道では、1年生のクラスの決まりとして伝えられている。 🧸 払わずに貯めておけば、校内の売店で小物を買えた。保護者は、この仕組みが子どもにトイレを我慢する動機を与えていると訴えた。 ⏱️ 同校で決められていたトイレ休憩は3回。校長は支払いの決まりなどをやめることに同意したが、予定外のトイレで授業を抜けた児童の休み時間(外で遊べる時間)を減らすことは、その後も教師に認められた。 背景:ごほうびの「おもちゃのお金」とトイレ休憩 米国の小学校では、良い行いをした子におもちゃのお金やチケット、シールなどを渡し、貯まった分を文房具や小さなおもちゃと交換させる方法がよく使われています。心理学で「トークン・エコノミー」と呼ばれる手法で、望ましい行動をその場で認めて増やしていくのがねらいです。カスケーズ小学校の「スーパープロ」も、児童が教室でもらって貯めるおもちゃのお金でした。ハフポストは、良い行いをするともらえるものだと伝えています。 米国では、罰を与えるより、望ましい行動を教えて認めることを重んじる「PBIS(ポジティブな行動介入と支援)」という生徒指導の枠組みが多くの学校に採り入れられていて、おもちゃのお金やチケットはその中でもよく使われる道具です。ただし、カスケーズ小学校の「スーパープロ」がこの枠組みにもとづくものだったのかどうかは、当時の報道には書かれていません。 一方で、授業中に教室を出るには教師の許可をもらうのが一般的です。トイレ休憩の時間をあらかじめ決めている学校も多く、カスケーズ小学校でも3回の休憩時間が決められていました。それ以外の時間に行きたくなった子をどう扱うか。そこに、ごほうびのお金が結びつけられたわけです。 報道には、もう一つ「行動チャート」という道具が出てきます。色分けされた表に、児童一人ひとりの名前を書いた洗濯ばさみ(クリップ)を留めておき、良い行いをすれば上の段へ、注意を受ければ下の段へ動かしていくもので、米国の低学年の教室でよく使われています。下の段へ動かされることを「クリップを下げられる」と言います。 舞台になったレバノンは、オレゴン州西部のウィラメットバレーにある町で、2010年の国勢調査では人口およそ1万5,500人でした。 もう少し詳しく 貯めたいから、我慢する。この件を取材したのは、オレゴン州ポートランドのテレビ局KATU(ABC系列)です。取材に応じた1年生の女の子の母親は、娘が学校でトイレを我慢しようとして、間に合わなかったことがあると話しました。娘のクラスでは、決められた休憩時間以外にトイレへ行くには「スーパープロ」を払う決まりになっていて、払わなければその分を売店での買い物に回せます。保護者たちは、この仕組みが子どもに我慢する動機を与えていると訴えました。母親は「トイレに行かなければならないことで、子どもが罰を受けるべきではないと思う」と語っています。なお、1回のトイレに「スーパープロ」が何枚必要だったのかは、確認できた報道には書かれていません。 休み時間が2分減る、クリップが下がる。トイレをめぐる決まりは、ほかにもありました。3回の休憩時間以外にトイレへ行くと、休み時間(校庭などで遊べる時間)を2分減らされることがある、というものです。また、別の家庭の8歳の女の子は、トイレに行く回数が多いと行動チャートのクリップを下げられるのではないかと恐れていました。母親によると、ある朝、お腹の調子が少し悪かったこの子は、学校でトイレに行くことになるかもしれないと考えて泣いていたといいます。 校長は「教室にいるよう促すための手段」と説明した。校長はKATUに対し、児童がたびたび教室を離れるような場合、行動チャートは教師にとって、教室にいるよう促すための「介入の手段」になると説明しました。教室を離れることが習慣のようになっている児童への対応、という位置づけです。 やめたものと、残ったもの。保護者の抗議を受けて、校長は「スーパープロ」を払わせることと、トイレを理由にクリップを下げることをやめることに同意しました。一方で、予定外のトイレで授業の時間を逃した場合に、教師がその児童の休み時間を減らすことは、引き続き認められています。この件を全国向けに伝えたABCニュースは、校長に電話で取材を申し込んだものの返答はなかったとしています。学区としてのコメントも、確認できた報道には出てきません。 スレッドのタイトルは「小学校がトイレの有料制を取りやめた」とまとめていますが、報道が伝えているのは1年生のクラスの決まりで、ほかのクラスや学年でも同じだったのかは分かりません。また、取りやめになったのは支払いとクリップの2つで、休み時間を減らす罰は残りました。 ほかの州でも、同じ発想は繰り返されていた。おもちゃのお金をトイレと結びつけた例は、この学校だけではありません。2012年12月の報道によると、テキサス州アーヴィングの小学校でも、3回の休憩以外にトイレへ行くには教室内のおもちゃのお金2枚が必要とされていました。手持ちがなかった7歳の男の子が授業中に間に合わなかった、と母親が地元テレビ局に訴え、学区の広報は、トイレ休憩をごほうび制度から外すと説明しています。カスケーズ小学校の件から4か月後の2014年5月には、オレゴン州の隣にあるワシントン州バンクーバー(カナダの同名の都市とは別の町)の小学校でも、3年生のクラスでおもちゃの紙幣をトイレに使わせていたことが報じられ、学区が調査しました。 海外の反応 1. 海外の名無しさん とにかくひどいアイデアだね。「ちゃんとした理由があって決めたことで、目に見える改善が期待できる」という水準の理屈にすら届いていない。 2. 海外の名無しさん(>>1への返信) おもちゃのお金とはいえ、子どもにトイレ代を払わせるのが名案だと思った人がいるわけだよね。「それ、まずくない?」と言う人は周りにいなかったのかな。 3. 海外の名無しさん(>>1への返信) 報道を読むと、やめたのは「おもちゃのお金で払わせること」と「行動チャートのクリップを下げること」で、休み時間を減らすほうは残ったらしい。全部なくなったわけじゃないんだよね。 4. 海外の名無しさん 小学1年生にして「膀胱に課税される」経験をするのか。資本主義の英才教育にしても、始めるのがちょっと早すぎる。 5. 海外の名無しさん(>>4への返信) しかも、我慢した子ほど売店でたくさん買い物ができる。我慢がそのまま通貨になる経済なんて、大人の社会でもなかなか聞かないよ。 6. 海外の名無しさん それって、ごほうびをあまりもらえていない子ほど、トイレに行きづらくなるってことだよね。お金を持っている子だけが気兼ねなく席を立てる教室って、どうなんだろう。 7. 海外の名無しさん よかったじゃないか。我慢しすぎて体調を崩したとしても、手元には売店の安っぽい消しゴムか何かが残るんだから。……いや、全然よくないな。 8. 海外の名無しさん(>>7への返信) アメリカというのは、安い消費財さえ手に入れば、人はどこまでみじめな思いに耐えられるのかを確かめる社会実験なんだよ。 9. 海外の名無しさん なんで小学校というところは、こういうどうかしているアイデアを定期的に生み出すんだろう。 10. 海外の名無しさん(>>9への返信) アメリカには小学校が何万校もあって、それぞれがある程度、自分たちで決まりを作れる。それだけあれば、おかしな決まりを作る学校もどこかに出てくるよ。ファストフード店の店長が変なルールを作っても誰も気にしないけど、相手が小さい子どもとなると話は別。「小さな子にトイレ代を払わせる学校」は確実にニュースになる。 11. 海外の名無しさん(>>9への返信) 思い返してみると、学校って細かい管理のかたまりだよね。この時間に来て、ここに座って、これを着て、この時間に食べて、この時間に帰る。その管理を子どものトイレにまで広げようとして、裏目に出たんだと思う。 12. 海外の名無しさん ちょっと待って。「トイレが有料」って、響きがもうディストピアもののホラーなんだけど。それに、小学校の中に売店があるというのも、自分にはかなり不思議に聞こえる。 ※注:米国の小学校には、鉛筆や消しゴム、小さなおもちゃなどを扱う「スクールストア」を校内に開いているところがあります。すべての学校にあるわけではありません。 13. 海外の名無しさん(>>12への返信) 完全にミュージカルの『ユーリンタウン』の世界だよね。まさか小学校の教室で再現されるとは思わなかった。 ※注:『ユーリンタウン』は、水不足のために有料の公衆トイレしか使えなくなった街を描く風刺ミュージカルです。2001年にブロードウェイで上演が始まりました。 14. 海外の名無しさん うちの学校では、トイレやロッカーに行くための通行証が、学期ごとに2枚しかもらえなかった。今思うと本当におかしい。トイレに行きたくなることを、そんなふうに管理しちゃいけないよ。理科の授業の真っ最中に、体が「今すぐ行け」と言ってくるのは自分ではどうにもできない。授業のあいだずっと我慢しているほうが、さっと行って数分で戻るよりよっぽど気が散る。 ※注:米国の学校では、授業中に教室を出る生徒に「ホールパス」と呼ばれる通行証を持たせることがあります。廊下にいてよい生徒かどうかを見分けるためのものです。枚数の制限は、書き込み主の学校の決まりです。 15. 海外の名無しさん(>>14への返信) 体というのは、こっちの都合に関係なくメンテナンスの予定を入れてくるものだからね。時間割なんて見てくれない。 16. 海外の名無しさん この年齢の子に対しては、どう考えてもだめなアイデアだと思う。ただ、授業から抜け出すためにトイレを使う生徒がいるというのは、少なくとも高校では本当にある問題なんだ。毎時間10〜15分いなくなる生徒がいて、それが1日6コマ、1年じゅう続く。教師は「だめ」と言いにくいし、本当はトイレに行っていないことも全員が分かっている。ばかばかしく聞こえるだろうけど、積み重なると、週に何時間も授業を受けていないことになる。 17. 海外の名無しさん(>>16への返信) それは本当にある。小学5年生の国語(英語)の授業を受け持っていた頃、課題に取りかかる時間になると、決まって急にトイレに行きたくなる子たちがいた。説明の最中に出ていって、授業をまるごと聞き逃す子もいたよ。こちらから「行くな」とは言えない。だから課題が0点になったときは、保護者に「ほとんどの時間をトイレで過ごしていました」と説明した。あまりに回数が多い子の家には、「体調は大丈夫ですか」と電話で確かめたこともある。 18. 海外の名無しさん(>>16への返信) もとの発想は、たぶんそこから来ているんだろうね。授業を抜ける口実にしている子を減らしたかった。ただ、考えた人は、本当にトイレに行きたい子まで我慢するようになるという、いちばん大きな欠点を見落としていたんだと思う。 19. 海外の名無しさん 子どもは大人と違って、「これは体の不調であって、問題を起こしているわけじゃありません」と言葉にして伝えることがまだできない。こういう仕組みは、子どもに黙って我慢させるか、大人のように自分で自分を弁護させるか、どちらかを強いることになる。 20. 海外の名無しさん 子どもをトイレに行かせないのは、基本的な人権の否定だと思う。「もっと都合のいい時間」まで我慢することが、どうしてもできない人もいる。自分がそうで、行きたいと感じてから5〜10分しかもたない体質だった。先生がどうしても行かせてくれなくて、教室で間に合わなかったことがある。事務室で寄付された古着のズボンに着替えて、紙袋をさげて教室に戻った。そのあと何年もからかわれたよ。もう55歳だけど、あのときの恥ずかしさは昨日のことのように覚えている。先生が少しわずらわしい思いをすることより、子どもの体と心のほうがずっと大事だ。 21. 海外の名無しさん 小学4年生のとき、授業中にトイレへ行くと居残りの罰を受ける決まりがあった。保護者が怒ったので、先生たちはその決まりをやめて、今度はトイレに行くこと自体を認めなくなった。保護者はそれにも怒って、結局トイレに関する罰は全部なくなった。 22. 海外の名無しさん(>>21への返信) 中学のとき、先生に「トイレに行ってはいけない」と言われたことがある。「許可をもらおうとしたんじゃなくて、お知らせしただけです」と答えて、そのまま教室を出た。それで怒られることもなかったよ。 23. 海外の名無しさん うちの高校では、授業中のトイレを全面的に使用禁止にする案が本気で検討されていた。行けるのは教室を移動する5分間だけ。10人くらいが3つしかない個室に殺到して、時間内に席に着かなきゃいけない。きっかけは、授業中に気分が悪くなった生徒が、トイレの手前の水飲み場で吐いてしまったことだった。教室のじゅうたんの上で吐かれるほうがまし、という判断だったらしい。 24. 海外の名無しさん(>>23への返信) 自分の高校は、授業中はトイレを1か所だけ残してあとは全部に鍵をかけていた。残した1か所の前には見張りの人が座っていて、名前を書かないと入れない。隠れてたばこを吸う生徒への対策だったんだけど、まったく効果はなかった。 まとめ 2014年1月、米オレゴン州レバノンのカスケーズ小学校で、決められた休憩時間以外にトイレへ行く児童におもちゃのお金「スーパープロ」を払わせる決まりが、保護者の抗議を受けて取りやめになりました。貯めれば売店で小物が買えるので、子どもに我慢する動機を与えている、というのが保護者の訴えです。ただ、予定外のトイレで授業を抜けた児童の休み時間を減らすことは、その後も教師に認められました。コメント欄には、発想そのものへのあきれや、ごほうびと体の都合を結びつけたことへの皮肉が並んだ一方で、授業を抜ける口実にトイレを使う生徒に手を焼いた元教師の体験談や、子どもの頃にトイレを許してもらえなかった記憶を語る声もありました。授業に集中してほしい教師と、時間割どおりには動いてくれない子どもの体。みなさんが通った学校では、授業中のトイレはどんな扱いだったでしょうか。 元ソース: 2014年、オレゴン州の小学校が、児童にトイレ代を払わせる決まりを取りやめた。決められた休憩時間以外にトイレへ行くには校内通貨「スーパープロ」を払う必要があり、校内の売店で小物を買うために児童が我慢するよう仕向けられている、と保護者が苦情を寄せたため The post 「トイレに行かなければならないことで、子どもが罰を受けるべきではない」1年生の母親が訴えた小学校の”トイレ代”…取りやめの後も残った罰があった appeared first on みんな知ってた?【海外の反応】.…