1 名前:昆虫図鑑 ★:2026/03/20(金) 16:26:06.85 ID:kt4cMetg.net <WBCがベネズエラの劇的優勝で終わった。今大会では大谷翔平が加わった日本代表も初めて準々決勝で敗退したが、際立ったのが同じく準々決勝でドミニカにコールド負けした韓国代表だ。その最大の原因である投手力不足は、実は韓国野球界が抱える構造問題に起因している> 0対10でドミニカ共和国に7回コールド負け。韓国代表のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は準々決勝敗退で終了した。とはいえ、韓国国内に大きな失望の声はない。なぜなら、今回の韓国代表チームの戦力不足は当初から指摘されており、17年ぶりの決勝ラウンド進出は、むしろ「大善戦」と捉えられているからだ。【木村 幹(神戸大学大学院国際協力研究科教授)】 とはいえ、それは同時に、韓国野球が依然、低迷期にあることも意味している。そして課題は明確だ。代表監督自身が述べたように、韓国の投手力はほかの野球強豪国より劣っている。そしてそのことは、今回の結果が示している。 第1ラウンド突破に最重要だと目されていた台湾戦と準々決勝に先発したのは、元メジャーリーガーで38歳の柳賢振(リュ・ヒョンジン)。42歳の盧景銀(ノ・ギョンウン)と並ぶ2人のベテラン投手への依存は、若手投手育成の失敗を象徴している。 かつての韓国はそうではなかった。ドジャースの野茂英雄と競った朴贊浩(パク・チャンホ)やダイヤモンドバックスのクローザーとして活躍した金炳賢(キム・ビョンヒョン)が代表だが、韓国人選手のMLB進出の先鞭をつけたのは、むしろ投手だった。韓国は打者より「好投手の国」だった。 その韓国でなぜ投手が育たなくなったのか。答えは、韓国プロ野球の投手成績を見ればわかる。2025年の勝利数ランキングの上位を占めるのは、すべて外国人投手。実は韓国ではこの状態が長く続いている。理由は単純で、投球回数のランキングで上位を占めているのも外国人投手だからだ。 韓国プロ野球では各チームの投手ローテーションは外国人を中心に回っている。このようにいびつな状態になったのにも理由がある。 ■外国人依存で若手投手育たず 韓国プロ野球リーグ(KBO)が、元韓国国籍保有者以外の外国人に門を開いたのは1998年。アジア通貨危機の真っただ中、経営の危機に直面したKBOはリーグ活性化のために外国人選手の起用を認めた。その後、08年北京五輪の優勝と09年WBCの準優勝で野球ブームが巻き起こり、加盟チームは当初の6球団から10球団に増加した。チーム数とそれに伴う試合数の増加で起こったのは、深刻な投手不足だった。高校野球のチーム数が約3800もある日本とは異なり、野球がエリートスポーツの伝統を持つ韓国では、高校のチームは100以下。元々選手層が限られていた。 だから、各球団は外国人枠の多くを投手に振り分け、これに経済成長が輪をかけた。選手年俸が上昇し、実績がある外国人選手が来るようになり、各チームのエースの座に君臨した。この成功を見て、利益至上主義の各球団は若手選手育成よりも即戦力の外国人投手への依存を深めた。 とはいえ外国人枠は限られていたから、リーグ全体の投手力は低下し、「打高投低」状態がもたらされた。多くの得点が入るスリリングな試合展開により観客数は増加し、25年には1200万人を超えた。ビジネスとしては成功に違いない。 こうしてみると、韓国プロ野球の外国人投手への依存構造が、実はこの国の経済成長の過程と連動していることがわかる。経済成長と少子高齢化が進む中、賃金上昇と人手不足が同時進行し、利益至上主義の企業は新卒の育成よりも、即戦力の外国人への依存を選択する。そして外国人が社会のエリート層を占めるようになった時、はじき出されるのはベテランではなく、若手だった。成長の機会を失った彼らは社会に使い捨てられ、社会への不満を高めていく。 韓国社会に連動した構造的問題が原因だとすると、韓国野球が低迷期を脱するのはそんなに簡単ではないかもしれない。 木村 幹(神戸大学大学院国際協力研究科教授) 引用元:…