オフサイドが「完全に追い越さなければセーフ」に? “ヴェンゲル案”が2026年1月に審議へ 現行のオフサイドルールが劇的に変更される可能性が浮上しました。30日、フランスメディア『RMCスポーツ』などが報じています。 現在、国際サッカー連盟(FIFA)の技術開発部門責任者を務めるアーセン・ヴェンゲル氏(元アーセナル監督)が提唱する新ルール、通称「ヴェンゲル・ルール」の導入に向けた議論が加速しています。2026年1月に開催される国際サッカー評議会(IFAB)の年次総会で正式に審議される見通しです。■ 攻撃側に圧倒的有利? 「身体の一部が重なればOK」 現行ルールと新案の最大の違いは、判定の基準となる「重なり」の考え方です。現行ルール:身体の一部(手や腕を除く)が、相手DFの最後方から2人目より少しでも前に出ていればオフサイド。ヴェンゲル案:身体の一部が相手DFと少しでも重なっていればオンサイド(セーフ)。 つまり、攻撃側の選手が守備側の選手を**「完全に追い越した状態」**にならない限り、オフサイドとは見なされなくなります。これにより、「鼻の差」や「指先の差」でゴールが取り消される近年のビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を巡る議論に終止符を打ち、より得点が生まれやすい環境を作る狙いがあります。【導入ロードマップ】早ければ2026-27シーズンから適用か FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長もドバイで開催された世界スポーツサミットにて、「より攻撃的なサッカーを推進するため、ルールの研究を進めている」と前向きな姿勢を示しています。【サッカー】オフサイドルールに変更の可能性…完全に飛び出さなければセーフ? ヴェンゲル氏提唱の新案が来年審議へ [久太郎★]…