日本がフォトレジスト輸出制限中国の先端半導体に打撃(朝鮮BIZ) 中国と日本の外交紛争が極限に向かうなか、日本が非公式に半導体製造に必要な核心素材の輸出を制限したと伝わっている。中国が自国民に日本訪問の自制を勧告するなど報復措置を断行すると、日本もこれに対抗して中国の半導体産業に打撃を与える意図とみられる。日本のこうした動きに対し、韓国の半導体素材業界は代替供給の可能性に神経をとがらせているとされる。 日本は半導体素材であるフォトレジストの市場シェアの70%以上を占めている。 (中略) 5日、業界によれば、日本がフォトレジスト輸出を制限したとの情報が伝わるなか、中国の半導体企業がサプライチェーン多角化の方策を検討中とされる。台湾の工商時報は「日本が中国へのフォトレジスト供給を中断したとの知らせが業界に伝わっている」とし、「フォトレジストのような原材料を確保できなければ、SMICや華虹半導体といった中国大手の半導体先端工程の生産ラインは生産量を減らすか、1カ月以内に完全に稼働を停止する可能性もある」と報じた。 (中略) ドンジンセミケムやSoulbrain Co.など韓国の半導体素材企業は状況を注視しているとされる。両社は2019年の日本の輸出規制対象だったフッ化水素やフォトレジストなどの国産化を成し遂げた企業だ。半導体素材業界の関係者は「日本の措置が現実化し、韓国企業の供給可能性を中国でも検討中と聞く」とし、「適切な代案がないためだが、恩恵の度合いはさらに見極める必要がある」と述べた。 (引用ここまで) 11月末くらいから台湾メディア発で「日本が中国へフォトレジストの輸出規制をしている」って話が何度か出ています。 で、それを受けて韓国メディアが拡散している、って状況。 ちょっと前に楽韓Webでもピックアップしてますね。 ただまあ、だいぶ眉唾な話。 木原官房長官も「貿易管理の状況について申し上げれば、報道にあるようなフォトレジストに関する変更は行っていない、と聞いています」とのこと。 3分50秒過ぎくらいから。 若干、「完全にない」って言いたくない雰囲気を感じますかね。 で、そこにさらに「中断したとの話は伝わっている」となっていて、かつ中国がそれに対応しようとしているとのニュース。 ちなみに朝鮮BIZは朝鮮日報のビジネス紙。 10月だったかにChatGPTでの自動翻訳で日本語版を出しています(リンク先は日本語版)。 こう言ってはなんなんですが、台湾メディアってけっこう韓国メディアと同じくらいにトバすんですよね。 正直な話。 それもあって、「どうだかなー」と思っているのですが。 現状、高性能半導体製造に用いられるフォトレジストはほぼ100%が日本製です。全体を見ても90%以上。 純度が違うんで、ね。 なので、実際に中国にとって日本製の製造機器や材料はチョークポイントではあるのです。 レアアース規制に踏みこまないのはこのあたりだろうなぁ。 他にも露光機も輸出禁止にされたら困るわな。 記事最後にあるようにフォトレジストについては韓国勢も製造してたりするのですが、実は原材料を日本から輸入していたりもします。 純度については……うん。ムン・ジェインが雄々しく発表しなかったことでお察しください。 あとどの記事を見ても「日本企業は世界のフォトレジスト市場で70%以上のシェアを持っている」ってしているんですが。 まあ、70%以上は90%以上を内包しているといえなくもないか(笑)。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 迷走と株価乱高下を繰り返すウェブトゥーン、明日はどっちだ?(ないかも) あ、今回は個別コンテンツにも触れます 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…