だからソウルに···地方を離れると青年所得22%↑(KBS・朝鮮語) 所得のある15歳〜39歳の間の青年層の住居地移動と所得変化、簡単に言えば青年の地方脱出に対する初めての国家統計です。 (中略) 2023年に非首都圏→首都圏に移動した国民のうち、所得のある人は19万人。このうち13万人が15歳〜39歳の若者でした。 地方の故郷を離れて首都圏に来た10人中7人は青年だという話です。 (中略) 首都圏に移動した若者の所得は平均22.8%増えました。 サラリーマンの平均年俸上昇率が2.7%(2023年賃金勤労働き口統計、国家データ処)であることを勘案すれば、単純比較で8年分以上が上がったわけです。 逆に首都圏→非首都圏に移動した青年たちの平均所得は7.6%増加しました。 (中略) 地方に居続けた非移動者の平均所得は3,233万ウォンでした。 一方、首都圏に移った移動者は2,996万ウォンでした。 237万ウォンの差です。 地方に住む青年も所得が一定水準以上になれば、あえて首都圏に移す誘引が少ないという意味と見られます。 (引用ここまで) 韓国の青年層がソウル、首都圏を目指すとの統計。 地方にいたままなら年収が3233万ウォン。首都圏に移った場合は2996万ウォン。 「あれ?」と思えるのですが。 要するに地方にいたままで満足ならわざわざ首都圏とかソウルに移るわけがないって話ですね。 おそらくですが、「首都圏に移動した人は、それまでそれ以下の条件で働いていた(もしくは働いていない)」ってことなのでしょう。 まあ、それ自体は韓国にかぎらず世界中のどこでもあることなんでしょうけども。 韓国の場合はそうした労働者を受け止められるのがソウルしかないんですよね。 そして一人暮らしならともかく、家族で暮らすとなると暮らしにくい(家族向けマンションが買えない)ソウルでは成婚率も出産率も韓国最低。 より少子高齢化が進むのでした、っていう「風が吹けば桶屋が儲かる」方式の少子化推進の一環でもあったりするのです。 日本ならそれぞれの地方で大きな都市があるわけですよ。仙台なり、福岡なりで。 東京と同じではないかも知れないけど、それなりに雇用のあるところがある。 九州の人なら「東京に上京するのはダメ」って言われても、「福岡ならまぁ」ってなることもあるわけです。 それが韓国の場合、ない。 なんならかつて第2都市であったはずの釜山から流出が続きすぎて第3の都市になってしまった上に、消滅注意都市から消滅危機都市に変わるほどの状況。 釜山行ってみると「これが第2都市? 大阪に相当する場所なの?」ってなりますよ。 中央洞とか「これが……ビジネス街?」ってなりますからね。 海沿いの海雲台とかは小ぎれいですが。上の動画で1分50秒くらいにちらっと出てくるのが海雲台。 「そりゃまあ、ソウルに向かうわな」ってなります。KTXで釜山からソウルへ2時間半は通勤には遠すぎて、人口流出するには近すぎるんだわ。 39 地球の歩き方 aruco 釜山 慶州 2026~2027地球の歩き方2025-07-08 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 迷走と株価乱高下を繰り返すウェブトゥーン、明日はどっちだ?(ないかも) あ、今回は個別コンテンツにも触れます 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…