今年「60代以上」就業者、史上初の50代を追い越す···雇用構造「逆ピラミッド」深化(京郷新聞・朝鮮語) 今年に入って、10月までに60歳以上の就業者数が初めて50代を上回り、60歳以上の高齢層が全体の就業者の中で最も大きな割合を占めたことが分かった。一方、青年層就業者の割合は急激に減り、雇用構造の「逆ピラミッド化」現象が明らかになった。特に中小企業では在職者4人のうち1人が60歳以上で、このような変化がより顕著だった。 京郷新聞が30日、国家統計ポータル(KOSIS)資料を分析した結果、今年1~10月基準で60歳以上の就業者は月平均685万3000人で、全体の就業者(2879万7000人)のうち23.8%を占めた。 60歳以上の就業者が全就業者の中で最も高い割合を記録したのだ。 (中略) 2019年まで雇用市場で最も大きな割合を占めた40代は2020年50代に1位を占めた。わずか5年ぶりの今年は60歳以上が最大の割合を占め、急激な高齢化傾向を見せている。 一方、青年層就職の割合は着実に下落している。 2016年に14.8%だった青年層就業者の割合は年々減り、今年初めて12%台を記録した。低出生の影響で青年層と「経済腰」の40代が減った席を高齢層が満たしているのだ。 (中略) 建設業・製造業など人材需要の多い産業の不振長期化で新規採用が減り、青年層の雇用率は着実に減少している。これに比べて老後資金を用意しようとする高齢層が就業市場に飛び込み、2015年以降高齢層雇用率は着実に上昇している。 (引用ここまで) うわ、これはきっついニュースだわ。 24年時点での韓国の世代別人口はこんな感じ。ざっくりとですが。 20代以下 798万人 20代 630万人 30代 680万人 40代 780万人 50代 871万人 60代 779万人 70代以上 654万人 最大の人口ボリュームが50代にあるのがわかると思います それなのに、就業者は60歳以上が最大ボリュームになっているっていう。 具体的にはこう。 20代以下 375.5万人(12.5%) 30代 554.3万人(19.2%) 40代 612.9万人(21.3%) 50代 667.8万人(23.2%) 60代以上 685.3万人(23.8%) つまり、70代以上が相当に働いているってことですね。 ちなみに日本では世代区切りが違うのですが45〜54歳の世代がもっとも働いているとの統計を見たのですが……資料が見つからない。まあ、日本のほうは話半分に聞いておいてください。 先日のエントリでも「平均すると73歳までは働きたい」って世論調査であったとの話を書きましたね。 70代だろうと働かないと人生をやってられない。 結果、失業率がOECDでベストの数字になるっていう皮肉。 それを裏付ける数字が出てきたってことです。 メインの就業者が60代以上。 年金だけでは暮らせないって部分と、「官製雇用で雇用率、失業率を操作している」って状況が「見かけ上の完全雇用」を産んだわけです。 なんというか……ディストピア感が強いですね。 「韓国では年齢を問わず、働きたい年齢まで働くことができます!」ってことですから。 「市民、幸福は義務です」的な空気を感じるわ。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 どの国とも関係性を築けず「孤立する韓国」 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…