1: 名無しのがるび 2025/11/21(金) 21:32:44.21 ID:jFUmjXaK9 宮﨑駿や高畑勲の推薦アニメを上映、ジブリ美術館ライブラリー「20周年映画祭」開催 2025年11月21日 10:00 258 7 映画ナタリー編集部 >> 東京・三鷹の森ジブリ美術館が世界の優れたアニメーションを紹介してきた「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」。その活動20周年を記念した「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー 20周年記念映画祭」が、2026年1月16日から29日にかけて東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で開催される。 「バッタ君 町に行く」場面カット 同ライブラリーはこれまで、宮﨑駿と高畑勲の両監督が推薦する作品を中心に、世界の名作群をシリーズとして届けてきた。節目となる今回の企画では、その中から厳選した4プログラムを上映する。 マックス・フライシャーとデイヴ・フライシャー兄弟による「バッタ君 町に行く」は、宮﨑が「アニメーターをやるやつは見ておくべき」と評する長編。都会の草むらで暮らす虫たちが危険から逃れるために引っ越しを決行する物語が、ミュージカル仕立てで描かれる。 「フレデリック・バックの映画」として紹介される短編集には、アカデミー賞を2度受賞したフレデリック・バックによる4作品がそろった。太陽を奪われた少女が旅に出る「アブラカダブラ」、ロッキングチェアがたどる運命を通じて家族愛や文化の移り変わりを見つめる「クラック!」、荒地に木を植え続けた男の行いを静かに描いたバックの代表作「木を植えた男」、そしてセント・ローレンス河を舞台に生命の力強さと人間の愚かさを描写した「大いなる河の流れ」が含まれる。 「フレデリック・バックの映画」の1編「アブラカダブラ」場面カット cSociete Radio-Canada 「フレデリック・バックの映画」の1編「木を植えた男」場面カット cSociete Radio-Canada さらに、ミッシェル・オスロによるアヌシー国際アニメーション映画祭グランプリ受賞作で、日本版声優を神木隆之介と浅野温子が務めた「キリクと魔女」も上映。アフリカの村で生まれた少年キリクが、魔女カラバの呪いの真実を探る冒険譚が鮮やかに描き出される。スペインのイグナシオ・フェレラスによる「しわ」は、認知症の症状が出てきた老人エミリオと同室のミゲルの姿を温かくつづった作品。高畑は「アニメーション映画の持つ可能性がまたひとつ広がった」と称賛している。 「キリクと魔女」場面カット cLes Armateurs / Odec Kid Cartoons / France 3 cinema / Studio O / RTBF / Monipoly / TEF / Exposure. 「しわ」場面カット c2011 Perro Verde Films - Cromosoma, S.A. なお「バッタ君 町に行く」「フレデリック・バックの映画」「キリクと魔女」の3プログラムは、貴重な35mmフィルムでの上映となる。各作品の詳細や上映スケジュールは公式サイトで確認しよう。 ■「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー 20周年記念映画祭」概要 ◎期間 2026年1月16日(金)~29日(木) ◎会場 東京都 Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下 ◎上映作品 ・バッタ君 町に行く ・フレデリック・バックの映画 (「アブラカダブラ」「クラック!」「木を植えた男」「大いなる河の流れ」) ・キリクと魔女 ・しわ ◎宮﨑駿 コメント アニメーターをやるやつは見ておくべき。時代のせいでおもしろくないものと、時代を超えておもしろいものがあるはずで、その時代を超えるものをやっぱりフライシャーは持っているんです。 ◎高畑勲 コメント 「しわ」という作品で、アニメーション映画の持つ可能性がまたひとつ広がった、とわたしは思っています。元になっているコミックスがまずそうなのですが、この映画は、誰もが無関心ではいられないが、そのくせ、できれば目をそらせていたい老後の重いテーマを、勇気をもって扱っています。わたしはひとりの老人として、人間として、そして一アニメーション従事者として、映画「しわ」に心から敬意を表します。…