
787: 名無しさん@おーぷん 20/04/04(土)18:40:47 ID:WTn 20年以上前の話。私が小6で弟が小2だった。ある晩、弟が急に「姉ちゃんと一緒に電車乗りたい」と言い出した。朝の通学のことなんだけど、当時私は部活の朝練があったので「無理だよ」と答えた。いつもは私と登校するとクラスメイトにからかわれるからって嫌がってたのに、「ちゃんと早く起きるから」とどうしても諦めようとしない。面倒臭くなって、「あんたいっつも私といると恥ずかしいって言うじゃん!」と怒ったら、ごめんなさいごめんなさいと泣き始めるのでおかしいと思い、問い詰めた。すると、「最近知らないおじさんに電車の中で局やお尻を触られる」とか言い出した。当時は「痴漢」という言葉そのものも一般的じゃなかったし、そういうのは大人の女の人が被害者になると思ってた。子供の、しかも男がそんなことある?電車の中なんて人が大勢いるのに?満員電車で手が当たるのを、弟がなんか勘違いしてるのでは?と思ってしまった。でもまあ、股とかにずっと知らない人の手が当たるのは嫌だよなあとも思い、親に車で送って貰えばいい(たまに弟が寝坊すると、母が車で連れて行ってた)と言ったら、「パパとママには言わないで!」と泣きつかれてしまった。あんまり泣くので段々可哀想になって、母に「頭痛いから朝練休みたい」と嘘をつき、久々に弟と一緒に登校することにした。今思えば朝練の時間帯に弟を無理やり起こせば良かったのかもしれない。母と弟は「お姉ちゃん頭痛いんだって、男の子なんだからお姉ちゃんをちゃんと学校まで連れてってあげてね」「うん、大丈夫」とか会話してて、「連れてってやってるのは私だよ」とか正直イライラしてた。電車は朝練の時よりずっと混んでて、本当にぎゅうぎゅうだった。弟はつり革に手が届かないので、扉と座席の間みたいな空間で座席を見る向きで立って、バーに捕まってた。私はその隣に、直角の向きで座席側にいて、片手はつり革、もう片手は弟と同じバーを握ってた。しばらくして、弟が体を微妙に動かしたり、バーを掴む手を移動させたりと落ち着かなくなった。あー、昨日言ってたやつね。このおっさんか。まあこんなにぎゅうぎゅうだし手が当たっても仕方ないよね。と、この時はまだ深刻に受け止めてなかった。私から見ると横向きになっている弟の、ランドセルの下に確かにおっさん(といっても、今思えば20代後半から30代前半くらいだったかもしれない)の手があって、弟の尻に手のひらが当たってた。そこで初めて変だなと思った。ランドセルって厚みがあるから、わざとじゃないとそんな尻にダイレクトに手はいかないよなと気付いた。手のひらが弟の尻に向いているし、なんか尻にぴったりくっついている。よくよく見たら、中指が折れて、弟の足の間に潜ってる。おかしい、変だ、あれ?と混乱していたら、私の目の前でおっさんの手が明らかに弟の尻を鷲掴んで触った。はっきり分かった。それで私はパニックを起こした。触られてるのは私じゃないのに、気持ち悪くて怖くて「うわあああ」みたいな声で叫んだ。泣きながらおっさんの腕あたりを叩きまくり、足を踏みまくった。周りが騒ぎ出して、たぶん私達から離れたんだろうけど空間ができて、私はさらに「気持ち悪い!タヒね!触んな!」とか叫びながらおっさんの脛とか膝に蹴りを入れまくった。周りの大人達はオロオロするばかりだったが、私の剣幕にただごとではないと察してくれた。いつの間にか電車が駅に着いてて、おっさんは一目散に逃げた。私と弟が大泣きしてるのを知らないOLっぽいお姉さんが慰めてくれて、学校まで送り届けてくれた。担任と教頭先生に泣きながら「電車の中でおっさんがお尻を触ってきた」と訴えた。すぐ親が迎えに来て、二人とも学校はそのまま休んだ。まあ、この時点で十分修羅場なのだが、この後も修羅場だった。私が痴漢被害者だと誤解された。何がどうなったのかよく分からないが、被害に遭った私を弟が頑張って守ろうとしたことになってた。いや、被害に遭ったのは弟で、おっさんを撃退したのは私なのだと言っても「ショックだったのね、可哀想に」みたいな扱いをされた。自分の記憶がおかしいのかとか、パラレルワールドに来ちゃったのかと思った。子供の頃は本当にかなり悩んだ。弟はみんなから褒められて鼻高々だった。昨日、ウイルス騒ぎで彼女が実家に帰っちゃって寂しいと愚痴る弟と電話で話をしていたら、「あれウケたよなー、俺がご褒美にスーファミ買って貰ったもんwww」とか言ってて、私の記憶が正しいことが判明した。記憶の正しさが証明されて安心すると同時に凄く腹が立ったので、すぐさま電話を切った。書きながら段々腹立ってきた。…