寒暖差の大きい季節に注意 「鼻すすり」が身体に悪い理由 【「鼻すすり」が身体に悪い理由】気温差が大きなこの時季は、鼻水や鼻詰まりで"鼻すすり"をしてしまうことはありませんか?耳に圧力がかかったり、細菌やウイルスが喉に入ってしまうため身体に良くありません。少し面倒でもこまめに鼻をかんで除去するようにしましょう。 pic.twitter.com/0zHSpkUC9C— ウェザーニュース (@wni_jp) November 20, 2025 鼻すすりはなぜよくないのか 「鼻すすりは、鼻水が垂れそうになったり鼻詰まりを起こしているときに、不快な状態を解消しようとして鼻水を吸い込む行為です。 鼻すすりがよくない理由として、吸い込むときに耳に圧力がかかってしまうことがあります。鼻と耳は耳管(じかん)という管でつながっています。鼻をすするとき鼓膜に圧がかかり、内側にへこんでしまうのです。 これを繰り返しているうちに中耳の機能が傷害されることがあります。鼓室の粘膜から滲出液がにじみ出て滲出性中耳炎になったり、鼓膜がへこんだままになる癒着性中耳炎や、鼓膜の一部がへこんでが中耳に入り込み、かたまりになる真珠腫性中耳炎にる恐れがあります。 アレルギー性鼻炎など鼻の病気にかかった後に滲出性中耳炎になる患者さんは少なくなく、鼻すすりを止めるよう指導もします。 鼻水を吸い込むことで、耳管に流れてしまうのも問題です。鼻水は、鼻の粘膜についた細菌やウイルスを流すためのもの。本来体外に出ていくべき鼻水が体の奥に入ってしまいます。鼻水が耳管を通して中耳に入ると急性中耳炎を起こし、耳痛や耳だれをおこすことがあります。 また、耳管ではなく喉に流れてしまう場合もあります。鼻水に付着した細菌やウイルスが、喉に流れることで、喉の炎症を引き起こす恐れもあるのです」(川島先生)…