
新潟 入江監督の今季限りでの退任を発表 後任の最有力候補はOBの船越優蔵氏 4勝11分け21敗の最下位で、すでに来季のJ2降格が決まっている新潟は13日、入江徹監督(48)が今季をもって退任すると発表した。新潟・聖籠町のアルビレッジでの練習後に取材に応じた入江監督は、チームを再建できずに残留できなかったことについて謝罪の言葉を繰り返した。後任はU―20日本代表も率いた実績がある船越優蔵氏(48)が最有力候補に挙がっている。 2週間ぶりに一般公開された練習。入江監督の今季限りでの退任が発表されたのは、練習終了直後の午前11時だった。指揮官がクラブハウスに引き揚げる際はねぎらいの拍手を送るサポーターの姿も。その後に取材に応じた指揮官は「結果が出ていない中で本当に…申し訳ない。本当に…すみませんと言うことしかない」と謝罪の言葉を繰り返した。 1月にPro(旧S級)ライセンスを取得した入江監督は、6月下旬に樹森大介監督の成績不振による解任を受けてコーチから昇格。しかし、夏に大幅な選手の入れ替えもあって、開幕から低迷が続いたチームを立て直すことができなかった。最後に勝利したのは樹森政権だった6月15日の横浜M戦で、チームはここまで17試合勝ちなし(4分け13敗)。自身の就任後も4分け12敗の惨状で「結果が全ての世界。責任がある。当たり前のこと」と言った。 初のプロクラブの監督は「想像以上にいろいろ感じる部分があった。その部分で力のなさを痛感した」と振り返る。シーズン序盤から戦い方に迷いが出た今季については「監督が替われば(スタイルを)継続すると言っても変化はある。継続してやってきた部分とのギャップが(選手には)あったと一年を通して感じた。そこをうまく埋められなかった」と分析。指揮を執る今季の残り2試合は「しっかり結果につなげたい」と声を振り絞った。 後任の最有力候補は10月までU―20日本代表を率いた船越氏だ。現役時代は長身FWとして存在を示し、02~06年は新潟でプレー。指導者デビューも新潟で、15年からはJFAアカデミー福島の監督を務め、元新潟の三戸舜介(スパルタ)らを指導した。20年からは年代別日本代表で監督、コーチを歴任。9月から10月にかけて行われたU―20W杯チリ大会では、日本をベスト16に導いた。 プロクラブを指揮した経験はないが、来季J2から出直しを図るチームで若手の育成は急務で、船越氏はうってつけの存在。長年育成年代に携わった経験と手腕に期待がかかる。 ◇船越 優蔵(ふなこし・ゆうぞう)1977年(昭52)6月12日生まれ、兵庫県出身の48歳。現役時代は1メートル94の長身FWとして湘南、新潟、東京Vなどでプレー。10年限りで現役を引退し、11年からは新潟のジュニアユース(当時)のコーチで指導者をスタート。その後はJFAアカデミー福島、年代別日本代表の監督などを歴任した。移籍・レンタル・戦力外「ら」スレ Part17408…