ADOR相手にNewJeans完敗、ミン・ヒジン元代表のトーク履歴が決定的証拠に(朝鮮日報) 朝鮮ドットコムが入手した判決文によると、NewJeansのメンバーは「2024年3月末からミン元代表に(別のガールズグループ)ILLITによるコピー問題の解決を求める電子メールを送り、それを受け、ミン元代表が同年4月3日と16日、HYBE側に不当行為の是正を求める電子メールを送った。HYBEがNewJeansのカムバックを5日後に控えた時期にミン元代表に対する報復的な監査を始め、ADORの理事(取締役)を入れ替えた」などと主張した。 しかし、裁判所はミン元代表が側近と交わしたカカオトークの通信記録などを根拠に、そうした主張を認めなかった。判決文によれば、ミン元代表の側近A氏は昨年2月からカカオトークのチャットルームで「あちら(HYBE)を苦しめ、自分たちは自由を得る。それが私の原告企業(ADOR)での計画だ」と述べ、それに対し、ミン元代表は「そうなればよい」と応じていた。 ミン元代表は同年3月29日に側近らに「計画変更、(時期を)早める、4月3日に第1弾を送り、(中略) 我々は世論戦の準備」というメッセージを送った。HYBEとの紛争を繰り上げるという趣旨だ。さらに4月8日には「NewJeansに対する業務妨害、営業妨害という方向に進まなければならないと昨日グループチャットで何度も言ったではないか。私が思うには、重要事案でいくつか(訴訟を)仕掛け、あとは世論戦で」と指針を示した。裁判所は「ミン元代表はHYBEがNewJeansの活動を妨害したという点を際立たせる方向で世論戦に備えながら、訴訟も準備した」と判断した。 (引用ここまで) 個人的にはちょっと注目しているNewJeansの訴訟問題。 いや、曲はひとつとして聴いたことがないのですが。 韓国が契約ベースの社会に少し移行するのかな、という面で注目ポイントが大きいのです。 これまで韓国における訴訟は少なからず世論戦であった部分があります。 というか、こうした芸能人の契約問題ってほとんどが世論戦。世論をいかにして法廷に持ちこむかといった戦い方が主だったのですね。 独立等でも「○○がかわいそうだ!」みたいな話にすれば勝ち、みたいな。 今回の裁判でもNewJeans側は明らかにそれを狙った戦略を練っていますね。 かなり記事が膨大なので引用できていないのですが。 「HYBEを悪者にして、NewJeansを弱者にすればいける!」って方針を練りに練っている。 で、それに対して今回、裁判所は「契約ではそうなっていない」って話をベースにしています。 これが韓国ではなかなかないことなのですよ。 ……え、なにを言っているのかって。 えーっと。 韓国では「物的証拠がなくても心証で有罪」になったりするのです。 実際、サムスン電子のイ・ジェヨン副会長(当時)は、パク・クネ大統領関連の裁判で「物証はない。でもこれは以心伝心で送られた賄賂」って判断されて懲役5年の実刑判決を受けています(その後、即座に収監)。 その後、高裁では懲役2年6ヶ月で執行猶予付き。釈放。 大法院(最高裁)では高裁に差し戻し判決。高裁では懲役2年6ヶ月の実刑判決。ここで上告断念してまた収監。 こんな感じで国民感情が強く罰することを望んだ場合、物証とか必要なくなるのが韓国の裁判、司法なのですよ。 現在でもイ・ジェミョン大統領関連ではすっかり腰が引けてますしね。 それが変わる前兆かな、という感触がちょっとだけします。 まあ、基本的にはNewJeans側、ミン・ヒジンをはじめとしたADORの旧経営陣のやっていることがあまりにもあくどいのが原因ですけども。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 誰も彼も「日韓協力」とは唱えるものの……具体的になにをすつるもり? 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…