
コンサドーレ J1昇格の可能性消滅…来季へ向け強化費と保有選手数スリム化の方針…石水社長「予算は削らないと」◆明治安田J2リーグ▽第35節 千葉5―2札幌(2日、フクダ電子アリーナ) 北海道コンサドーレ札幌のJ1昇格の可能性が2日、消滅した。プレーオフ圏の6位以内へ、勝利が必須だったアウェー・千葉戦は2―5で敗戦。3試合を残し9位以下となることが確定した。現行の春秋制から2026~27年シーズンは秋春制へ変わるため、最短で27~28年シーズンまでJ1復帰はできなくなった。移行に伴って半年間の特別大会から始まる来季へ、クラブは強化費と保有選手数をスリム化する方針を固めた。その中でも戦力ダウンは最小限に抑え、出直しを図る。 3試合を残し、札幌が目指してきた1年でのJ1復帰という目標が、ついえた。完敗で6位以内が消滅するという結果に、高嶺朋樹主将(27)は「自分たちが弱いと再認識させられた試合」。柴田慎吾監督(40)は「J1昇格というミッションを達成できなかったのは自分自身の力不足」とあふれる感情をこらえ、冷静に責任を一身に受け止めた。 開幕4連敗での最下位から、7月の第22節では初の3連勝で6位に勝ち点6差の9位まで盛り返した。しかし、その後は勝ち負けを繰り返し、上位との差は縮められなかった。高嶺主将は「波があったっていうところと、去年までJ1だったという、ちょっとしたおごりみたいなのはあったと思う。自分たちの方がうまいのかもしれないけど、相手の方が走ってたし、シーズン通して基本的なところで負けていた印象」と35試合を振り返った。 来季もJ2で戦うことが決まり、クラブはスリム化に着手する。今季の強化費はJ1レベルの約20億円。石水創代表取締役社長(43)は「今年はうみを出し切る年。予算は削らないといけない」と、数億円規模の削減も視野に入れる。 また、今季の保有選手数は33人。期限付き移籍中の選手を含めると36人になるため、クラブ幹部は「人数は30人くらいに精査しないと」と方向性を示す。ただ、石水社長は「来季もう一度戦える、かつ将来を見据えた戦力は整えてやっていきたい」と話し、できうる限り、現有戦力の確保には努めていく。 クラブ創設30周年となる26年をJ1で迎えることはできなかった。しかし2年後、もう一度最高峰の舞台で戦えるよう、札幌が体制を再構築していく。(砂田 秀人)移籍・レンタル・戦力外「ら」スレ Part17395…