
ソシエダ、93分の劇的弾でバスクダービー勝利!久保建英は途中出場から4戦ぶり実戦復帰…“幻アシスト”にイエロー2枚誘発と存在感見せる月1日のラ・リーガ第11節、レアル・ソシエダは本拠地アノエタでのアトレティック・ビルバオ戦に3-2で勝利した。ラ・リーガ3試合ぶり、公式戦4試合ぶりに招集メンバーに含まれた日本代表MF久保建英はベンチスタートとなり、63分から出場を果たしている。ラ・リーガ前節セビージャ戦(2-1)、コパ・デル・レイ初戦ネグレイラ(3-0)と連勝を果たしたソシエダだが、セルヒオ・フランシスコ監督の立場はいまだ危ういまま。このアトレティックとのダービーを落とせば、解任されるという可能性も報じられている。そうした状況の中、左足首の問題でラ・リーガここ2試合を欠場していた久保が招集メンバーに復帰。フランシスコ監督は日本人FWをベンチスタートとして、GKレミーロ、DFアランブル、ジョン・マルティン、スベルディア、セルヒオ・ゴメス、MFゴロチャテギ、ブライス、ソレール、FWゲデス、バレネチェア、オヤルサバルを先発させている。前半の立ち上がりは、どちらも激しくプレスを仕掛けることでフィジカルコンタクトの応酬に。だが、徐々にソシエダがアトレティックの守備に亀裂を入れ始め、38分に先制点を記録する。ショートカウンターから左サイドのバレネチェアがボールを折り返し、ブライスがフィニッシュ。ボールは一度GKウナイ・シモンに弾かれるも、ブライスがこぼれ球を叩いてネットを揺らしている。しかしアトレティックも反撃。42分、ゴロサベルが右サイドを突破してマイナスのクロスを送り、これをグルセタが押し込んだ。前半は1-1で終了のホイッスルを迎えている。後半、ソシエダは47分という早い時間帯に勝ち越した。4ペナルティーエリア手前中央のゲデスが、左サイドからの横パスをファーストタッチで前に出して、そのままDFラインを突破。エリア内で右足アウトサイドを使ってシュートを放ち、枠内右にボールを流し込んでいる。ゲデスはソシエダ加入後初得点。前半の終わりに負傷したバレネチェアをザハリャンに交代していたフランシスコ監督は、63分に2〜3枚目の交代カードを切り、ゲデス、ブライスを下げて久保、パブロ・マリンを投入。いつも通り右ウィングとしてプレーする久保は、自分を無理に止めようとしたガラレタのイエローカードを誘発するなど、キレのあるプレーを見せている。ソシエダは67分、“一瞬だけ”スコアを3-1とする。ソレールのミドルシュートをGKウナイ・シモンが弾き、すかさずそのこぼれ球を拾った久保が一呼吸置いてから横パスを出すと、飛び込んだザハリャンがボールを枠内に押し込んだ。だが、直前にボールを持ち込んだ久保がオフサイドポジションからプレーをスタートしていたために、このゴールは取り消しに。久保の2シーズンぶりとなるラ・リーガのアシストは、幻となってしまった。そして79分、アトレティックがスコアを2-2とするゴールを記録。ペナルティーエリア、送られたクロスにユリが無理やり頭で合わせると、このボールからエリア内が混戦に。レミーロが弾き損ねたボールをロベルト・ナバーロが押し込んだ。同点に追いつかれたソシエダは終盤、勢いに乗るアトレティックを前になかなか攻撃を仕掛けられない。だが93分、アノエタが歓喜に包まれた。左CKの流れから、ペナルティーエリア内左のオヤルサバルがボールを中央に折り返すと、飛び込んだゴロチャテギが右足で思い切りボールを叩いてネットに突き刺している。もう一度リードを得たソシエダは、久保がまたも存在感を発揮。右サイドに開いてパスを呼び込み続けていた久保は、ユリとボールを競り合ってともに倒れ、一足早く立ち上がりドリブルを仕掛けようとしたが、意図的ファウルで倒されてチャンスを潰された。ユリももれなく警告を受け、久保はわずか30分の出場で2枚のイエローカードを誘発。この日本人MFの突破をアトレティック守備陣がどれだけ恐れているか、ひしひしと感じられる出来事だった。ソシエダは最後まで1点リードを維持してラ・リーガ2連勝、公式戦3連勝を達成。勝ち点を12として暫定で13位に浮上した。がけっぷちだったフランシスコ政権だがダービー勝利に久保の復活と、ようやく光明が差している。【スコア】レアル・ソシエダ 3-2 アスレティック・ビルバオ【得点者】1-0 38分 ブライス・メンデス(レアル・ソシエダ)1-1 42分 ゴルカ・グルセタ(アスレティック・ビルバオ)2-1 47分 ゴンサロ・ゲデス(レアル・ソシエダ)2-2 79分 ロベルト・ナバーロ(アスレティック・ビルバオ)3-2 90+2分 ジョン・ゴロチャテギ(レアル・ソシエダ)【Real】久保建英応援スレ part1434【Sociedad】…