韓米閣僚級会談23回、激しい交渉…「5対5の収益配分」修正できなかった(中央日報) 29日に韓米関税交渉が妥結するまで両国は激しい駆け引きを行い各自の要求事項を提示して折衷点を求めた。金容範(キム・ヨンボム)政策室長が「その(交渉)過程はとても激しかった」と言及するほど韓国政府は背水の陣戦略で米国を最後まで説得したという。 大統領室内部では「日本よりは良い結果が出なければならない」という圧迫があったという。日本が9月の交渉妥結で先に出たので韓国は速度戦の代わりに内実を取る戦略にはっきりと決めたということだ。 この日、韓米首脳会談結果会見に出た金室長も日本との違いを強調した。彼は「現金投資2000億ドルは日本が米国と合意したのと類似の構造。ただ韓国は年間200ドルを上限に設定したということ」と話した。 金室長は「日本は韓国より対外資産がとても多い国で基軸通貨国。執念を持って反映させた部分は(現金投資を)先払い方式で一気に送るのではなく、事業の進展を見ながら資金を分納するということ」と話した。 (中略) ただ韓国の投資による収益金を半分ずつ分ける部分は無念さが残る。金室長もやはり「5対5の利益配分のようなものは残念な面もあった」と交渉状況を振り返った。米国が当初提示した5対5案から譲歩がなかったという。 (引用ここまで) 韓国メディア、関税交渉敗戦の弁を語る……といったところか。 「現金投資2000億ドル、10年分割払い」を前面に押し出しているのですが、現金投資の額がアメリカの要求から減ったわけでもなし。 トランプ大統領は「前払いですべてドルのキャッシュだ」とか発言していましたが、そんなことが現実化するわけでもなし。 「現金投資は5%(175億ドル)だけだ」って言っていたのに、その5%を超える額を1年で支払うことになっているんですよね。 ハンギョレなんかは社説で「国益を守れ」「なんなら関税交渉なんか蹴っ飛ばせ」くらいの勢いで語っていたのですが。 最新の社説は「被害を最小限にすべきだ」に転進。 【社説】韓米関税交渉の劇的妥結、被害の最小化に取り組むべき(ハンギョレ) こちらも敗戦の弁、ですかね。 残りの1500億ドルは造船関連への投資とされていますが、こっちもどうなることやら。 ハンギョレの社説も「造船分野での外国為替調達をどうするつもりだ」ってそのあたりを危惧していますね。 最大の負け分は「投資回収をするまで収益分配比を韓国9:アメリカ1にすべきだ」って主張していたところ。 「日本の対米投資とは違うのだ」って象徴的なものにしたかったんでしょうね。 ですが、最終的には「投資回収をするまでは韓国5:アメリカ5」、「それ以降は韓国1:アメリカ9」のものになると。 イ・ジェミョンまで「日本式ではないEU式を」とか言っていたんですが。 李大統領「関税交渉はすべてが争点、日本でなく欧州型合意も参考に」(東亞日報) 「日本と違ってEU式は現金投資ではない」ってしていて、韓国はこの方式にならなければってしていたのですよ。 ことさら「日本は関税交渉で負けたが韓国はそうではない」って強調していたわけですね。 ま、結果はご覧の通りです。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 イ・ジェミョン大統領、意外と反日でも反米でもなかった? ……実はそこには大きな理由がありました 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…