核燃料だけを要請したのに「潜水艦は米国で作れ」…建造場所から神経戦繰り広げる韓米(ハンギョレ) ドナルド・トランプ米大統領が30日に「韓国の原子力潜水艦の建造を承認」したことで、原潜導入の第一歩を踏み出したが、解決しなければならない課題は少なくない。 原子力潜水艦の建造過程で建造場所と技術移転、核燃料の導入など具体的な方式などをめぐり韓米両国の間に意見の相違が生まれる可能性がある。 トランプ大統領はこの日、「韓国はフィラデルフィア造船所(フィリー造船所)で、原子力潜水艦を建造する」と述べた。韓国は潜水艦船体の建造技術と小型原子炉の製造技術があるため、米国から核燃料さえ供給してもらえれば、原潜を国内で自主建造できるという立場だったが、トランプ大統領のこの発言で軌道修正を余儀なくされた。 韓国大統領室がこの日「政府はトランプ大統領の決定を歓迎する」と述べたことで、米国との技術協力を通じた建造や米国からの直接導入の可能性が高まった。 しかし、米国が建造した原潜を国内に持ち込む直接導入方式は、韓国としては受け入れがたい。建造、維持・補修、交替費用の負担があまりにも大きいためだ。米バージニア級(7925トン)原潜の建造費用は、1隻当たり3兆ウォン(約3200億円)にのぼる。アン・ギュベク国防部長官は同日の国政監査で、原潜は少なくとも4隻以上必要と述べたが、米国への直接導入方式を適用すれば、12兆ウォンもの費用がかかる可能性がある。 キム・ソンベ国家安保戦略研究院長は、「自主建造が最も望ましいが、実戦配置まで10年以上かかる可能性がある。これを短縮し、技術移転を効果的に行うことが韓米協力には望ましい」と語った。自主建造でなくても、建造過程にできるだけ参加し、技術移転などを通じて原潜を確保することが重要だということだ。キム研究院長は、「フィリー造船所は米国法人ではあるが、ハンファオーシャンが買収したので、ここで潜水艦を作っても独自建造といえる」と述べた。 核燃料の確保方式も争点になりかねない。韓米原子力協定を改正し、韓国が使用済み核燃料の濃縮と再処理施設を保有すれば、核燃料を安定的に確保することができる。直ちに協定を改正するのが難しいなら、しばらくの間は米国が核燃料を安定的に供給しなければならない。カン・ドンギル海軍参謀総長は同日、国会国防委員会の国政監査で、核燃料の確保と関連し、「平和的に使用できる水準からみれば、(ウランの)濃縮程度が20%以下程度と考えればいい」と述べた。ひとまず、現行の韓米原子力協定の枠組みの中で可能な方法を模索するということだ。 (引用ここまで) なるほど、だんだんとアメリカのいうところの「韓国に原潜がほしい? いいよ?」って話の内容が見えてきました。 韓国的には── ・原潜についてのすべての技術が供与される ・アメリカが原潜に使用する高濃縮度(90%超)燃料が供与される ・もしくは自国で核燃料製造ができるようになる ・韓国国内で原潜を建造できる ……って思っていたようなのですが。 もう初手から「作るならフィアでルフィア造船所な」って言われてコケていると。 これだと「ハンファオーシャン傘下の造船所で作る」ものの、完成品供与になってしまうので「思ってたのと違う」わけです。 韓国メディアは「もう船体も原子炉も技術はある。燃料さえ供給してくれれば完成だ!」って喜んでいたのですが。 「7年以内に原子力潜水艦開発可能」···潜水艦·原子炉ともにある韓国、最後の障害は(マネートゥデイ・朝鮮語) まあ、いつものパターンかな。 以前にも「F-35を導入したので、KF-X(KF-21)に採用する4つの根本技術を移転してもらえる!」って高らかに宣言していたのですが。 アメリカにはまったくそのつもりはないってことが判明しています。 そもそも「技術供与に関する契約」なんかしていなかったってオチでした。 あとF-35のステルス技術も供与してくれっていっていたのですが、ロッキードマーティンに鼻で笑われて終わりでしたね。 今回も「韓国が思うように物事は運ばない」ようですね。 韓国国内で原潜建造ができるようにするためには、米韓原子力協定の改定が必要になるのですが。 「完成品供与」で終わりだと「原潜は手に入ったけど……」ってオチになりそうだなぁ。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 イ・ジェミョン大統領、意外と反日でも反米でもなかった? ……実はそこには大きな理由がありました 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…