韓流NewJeansの独立に司法が「待った」…ソウル中央地裁「専属活動の強制」「人格権の侵害」訴えを退ける(KOREA WAVE)  韓国の人気ガールズグループ「NewJeans(ニュージーンズ)」が10月30日、所属事務所ADORとの専属契約に関する訴訟の1審で敗訴した。NewJeansのメンバーはこの日、法廷に姿を現さなかった。  NewJeans側は、ADORが契約上の義務に違反し、ADORとNewJeansの間の信頼関係が破綻して専属契約の効力がもはや失われたと主張していたが、ソウル中央地裁はこれを退けた。  特に、ミン・ヒジン氏の代表解任によってADORの業務遂行計画や能力が失われたという主張に対し、地裁は「ミン氏をADORから解任したという事情だけでは、NewJeansのマネジメントに空白が生じ、ADORに業務遂行計画や能力がないとまでは言えない」としたうえ「ミン氏に代表の地位を保証することが重大な義務であるとは言えない」と判断した。  また「代表から解任されても社外取締役としてプロデューサー業務に参加できるため、必ずしもADORの代表の地位に就いている必要はなかった。ミン氏は2024年11月20日に社内取締役の職を自ら辞任した」とも述べた。  NewJeans側が主張したADORの義務不履行について、地裁は「(ADORの親会社である)HYBEとADOR、NewJeansの間の資料を綿密に確認した結果、HYBEに対する否定的世論を誘導するためにミン氏が事前に仕組んだ作業の結果と判断される」と指摘した。  地裁は「マネジメント契約の場合、NewJeansのようにデビュー前に契約を結んだケースでは、成功の可否が不確実な状況の中で巨額が投じられ、成功して初めて回収できるのが一般的だ」との認識を示したうえ「全面的な支援により十分なファンダムが築かれた後、コンテンツ制作などに関して決定権を行使し、その要求が受け入れられなかったことをもって『専属活動が強制された』とか『人格権が侵害された』と見ることはできない」と断じた。 (引用ここまで)      もうほぼ消えてしまったNewJeansって韓国のガールズグループがありまして。  韓国人3人、韓国系オーストラリア人、ベトナム系オーストラリア人の5人からなるグループだったそうです。  2022年から活動開始、2024年にプロデューサーが所属事務所ADORから解任されたことで親会社HYBEとの亀裂が決定的なものになったと。   11月には「もはやADORとの専属契約は無効」と一方的に宣言して、新たなグループ名をつけて芸能活動を継続しようとしました。  で、その際に所属事務所であるADORから「独自の芸能活動を続けるのは契約違反」として裁判所に仮処分申請が送られたわけです。   地裁は仮処分申請を認めて「独自の芸能活動の禁止」を言い渡して新規名称を使ったグループとしての芸能活動は停止。  さらに所属事務所側が「専属契約の有効確認」を求めて訴訟を起こしていたのですが、その判決が地裁であったとのニュース。長い。       地裁は「ADORがNewjeanと交わした専属契約は有効」と判断。  まあ……芸能事務所はデビュー前、さらにはデビューしてからも多額の投資を所属芸能人にしているわけですから。  それなのに「売れたし、プロデューサーが切られたから独立するわ」とか言われても困るってことでしょう。   専属契約はデビューしてから7年で2029年まで。  それまでに独立したいならそれなりの違約金を支払うかなんかせんと。  でなければ2029年まで黙っているか。   韓国の芸能界ではこうした「売れたから独立するわ」型の騒動が少なくないんですよね。  「我々のやっていることは正しいので、法律などではそれを邪魔することはできない」って言いようで。  韓国の「正統性は法理よりも優先される」ってアレですね。     さすがに今回の判決を見ても契約については「正統性」では覆せないってことが定着しつつあるかな……。ようやくというべきか。       note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 イ・ジェミョン大統領、意外と反日でも反米でもなかった? ……実はそこには大きな理由がありました 」となっています。     また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。     Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…