会計忘れドリンク2本をバッグに…万引き疑われた男性に無罪判決 「警察にちゃんと話を聞いて欲しかった」(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース事件概要2024年7月2日夕方、東京都の会社員男性(55)がスーパーで会計忘れにより窃盗罪で起訴される。商品(発酵乳R1 2本、518円)をトートバッグに入れたままプロテインのみ会計し店を出た。男性は「盗む気はなかった」と一貫して否認。事件の経緯男性は母親の安否確認後、急いで買い物中、プロテインとR1を手に取る。財布を取り出す際、R1がバッグに入り、気づかずプロテインのみ会計。保安員に声をかけられ、すぐに謝罪し「会計を忘れた」と説明。店側は理解せず警察を呼び、男性は逮捕される。逮捕後の状況男性に前科前歴なし、被害額518円。検察の勾留請求は却下され、3日後に釈放。3カ月後、検察官の取り調べで「やったんだろ」と圧を受ける。男性は母親の急性心筋梗塞による介護や仕事の疲労を説明するが、「同情をひこうとしている」と冷遇される。1カ月後、窃盗罪で起訴される。裁判と無罪判決2025年9月、東京簡易裁判所で無罪判決。男性は起訴時の有罪率99%超に愕然とするが、「故意ではない」と最後まで主張。弁護人を務めた川口真輝弁護士が冤罪の可能性を指摘。男性は仕事の忙しさや母親の介護で心身疲労状態だった。小さな事件でも冤罪被害が生じる可能性があり、警察や検察の対応に課題。男性は「警察にちゃんと話を聞いて欲しかった」とコメント。…