1: 2025/10/21(火) 22:38:01.78 期間も空いて特定不可だと思うので下書きしていた、一人のオタクの葬儀の話をします。故人は50代前半で妻子なく、一部上場企業の管理職だったそうですが役職には似合わぬ、築40年の1Kのアパートに住んでいました。家には小さなテーブルと座椅子とハンガーラックしか家具がない質素な部屋— すず助🐙@日勤夜勤 (@guK24) October 20, 2025 が、押し入れには少量の衣類、そしてアイドルのグッズがずらっと積まれていました。とくにチェキは綺麗に整理され、数はおおよそ1万枚。高級車が余裕で買える枚数です。そしてほとんどが一人のメンバーのチェキでさすがに胸がキュッと締め付けられました。「生きがい」だったんだろうなぁって— すず助🐙@日勤夜勤 (@guK24) October 20, 2025 遺族は故人が亡くなった悲しみよりも、家の様子に失笑している雰囲気でしたが私の提案で遺影は社員証の仏頂面の写真よりはるかに生き生きとしていた2ショットのそれから作らせてもらうことにしました。また、「チェキは価値がないもの」だからと遺族。棺に収めるために預からせてもらいました。— すず助🐙@日勤夜勤 (@guK24) October 20, 2025 葬儀当日、両親と姉夫婦のみ立ち会った葬儀特に変わった様子もなく、菩提寺の読経が40分ほど行われた後通常通り対面・お別れの時間がやってきます。棺の蓋をあけて祭壇の花やゆかりの品物(今回はチェキなど)を入れるお別れの時間。その時、一人の参列者がやって来ました。— すず助🐙@日勤夜勤 (@guK24) October 20, 2025 黒く長い髪にフォーマルなアンサンブルに包まれた女性。化粧は違いましたが、すぐ彼女だと気づきました。故人が推していた、あのアイドルです。— すず助🐙@日勤夜勤 (@guK24) October 20, 2025 実は、チェキに書いてある名前などからアイドルさんについては分かっていて、一縷の望みを込めてチェキの写真と葬儀の概要だけDMしていたのですが来てもらえるとは、まったく思っていなくて、こちらもかなり動揺していました。— すず助🐙@日勤夜勤 (@guK24) October 20, 2025 棺に近づく彼女はかなり震えていて、故人を見るたび「探した、ありがとう」と言いながら号泣。本当に素敵な関係性だったんだろうなあと感動してしまいました。チェキのほとんどは彼女に入れてもらって、アイドルオタク冥利につきる葬儀で故人は旅立ちました。僕もこんな感じな関係性築きたいね…— すず助🐙@日勤夜勤 (@guK24) October 20, 2025 ※関連記事 上半期の「孤独死」4万人 死亡から「8日以上」で把握は1万人超…