1: ネギうどん ★ JpWb9NXH9 2025-10-17 11:45:42 あの人気ジャンプ作家は、漫画業を休業したのち、保護犬たちと戯れて暮らしていた。「体力的にも精神的にもギリギリだった」――。そんな過酷な長期連載を終え、ようやく手にした愛犬たちとのノーストレスな生活。それなのに今、再びペンを執ったのはなぜなのか。自称“犬おじさん”の胸中に迫った。 「もう漫画は描かない。少なくとも、愛犬が生きている間は」 そう心に決めた漫画家が再びペンを執った。『モンモンモン』『みどりのマキバオー』などの作品で知られる漫画家・つの丸氏が、9月からウェブサイト「マンガSPA!」で新連載(※1)『The Dogfather ドッグファーザー』を開始。テーマはずばり“犬”。休筆の理由や3匹の保護犬と過ごす日々、そして再び漫画を描き始めた背景を語ってもらった。 犬のために描くのをやめ、犬のためにもう一度描く ──’16年まで「週プレNEWS」で連載していた『たいようのマキバオーW』以来の新連載です。約9年間にわたる休筆の理由を教えてください。 つの丸:ひと言でまとめると「疲労」と「犬」です。1991年に(※2)21歳で漫画家としてデビューして以来、約10年間の週刊誌での長期連載も含めて25年近く続けた漫画家生活で、肉体も精神も限界でした。連載中は24時間のうち20時間は机に向かって過ごし、睡眠も食事も必要最低限。漫画以外のことを考える余裕はまったくなくて、常に気を張っていました。結果、普通に暮らしていたら経験しないような体調不良がいくつも起こって……。仕事のストレスから、虚血性大腸炎を発症し、入院したこともありましたね。 ──原稿を落としたことは? つの丸:なかったと思います。むしろ「落としてもいいか」と割り切れるなら楽だったんですが、意外と責任感が強かったんでしょうね。最初の連載『モンモンモン』の頃は、大学生の自分がプロの漫画家に交ざって描いている感覚で、ただただ楽しかった。でも『みどりのマキバオー』あたりからプロ意識が強くなり、描く楽しさよりもプレッシャーや苦しさが増えてしまったのかなと思います。 ──休日はなかったんですか。 つの丸:形式的にはあったものの、まったく休めませんでしたね。漫画を描くときは自分で作り出した“嘘”の世界に居続ける必要があるので、現実に戻れる時間がほとんどなかったんです。日々、帰宅しても奥さんと世間話もせず、食事して眠るだけ。休日も「次はどうしよう」と頭の中は作品のことでいっぱい。唯一心が解放されるのは、眠りにつく直前のひと時だけでした。 続きはソースで…