「珍しい果物を見つけたら、とりあえず買ってみる」——スーパーでのささやかな冒険心が、そのまま1時間の地獄に変わることがある。海外の掲示板に投稿されたのは、見慣れない名前で並んでいた果物を、何も調べずに素手でむいて食べてしまった人の告白。痛いのに、どこが痛いのか自分の目では見えない。そんな状態が延々と続いたという。 ※注:この果物はウチワサボテンの実(英語では prickly pear、直訳すると「とげのある梨」)。ヨーロッパでは「インディアンフィグ(インドのイチジク)」という名前でも売られている。日本でも「ウチワサボテンの実」「カクタスペア」などの名前で輸入品が並ぶことがあるが、店頭で見かける機会は多くない。表面には目に見えないほど細い毛のような刺がびっしり生えていて、これが今回の主役になる。 何をやらかした? 📌 スーパーで見慣れない名前の果物を買い、何も調べずにいつもの果物と同じ感覚で素手でむいて食べたところ、目に見えないほど細い刺が両手じゅうに刺さった。ピンセットでも針でも粘着テープでも取り切れず、1時間ずっと「次はどこに出てくるか」を追いかけ続けるはめになった 事の発端 売り場で目に留まった「インディアンフィグ」 投稿者が立ち寄ったのは、ヨーロッパ各国に展開している格安スーパー・リドル。果物の棚に、見慣れない名前の商品が置かれていた。「インディアンフィグ」——直訳すれば「インドのイチジク」である。イチジクの一種か、あるいはその近い仲間だろう。そのくらいの気持ちだった。 実物はどこか見覚えがあるようで、それでいて手に取った記憶はない。楕円形で、表面はつるりとしているようにも見える。値段もたいしたことはない。「なんだか面白そうだ」——買い物かごに入れるまでに、深く考える理由はひとつもなかった。 名前は知っていた。でも、結びつかなかった あとから振り返れば、投稿者は「ウチワサボテンの実」という果物の存在自体は知っていた。とげのあるサボテンになる実で、扱いに注意がいるらしい、という程度の知識である。ところが売り場に書かれていたのは「インディアンフィグ」。同じものだと結びつかないまま、レジを通ってしまった。 そして家に着き、投稿者はごく当たり前のことをする。バナナやリンゴを手に取るのと同じように、その果物を素手でつかんだのである。 やらかしの一部始終 いつもの果物と同じように扱った 握って、皮をむいて、食べた。ここまでは何ごともない。味は、みずみずしくてほんのり甘く、少し酸味がある。特筆するほどではないが、まずくもない。種がやや硬いのが気になる程度。要するに、ごく普通の果物を食べただけの数分間だった。 異変はそのあとに来た。手のひらに、細かいガラスの粉を握り込んだような違和感が広がってきたのである。そこでようやく検索をかけ、投稿者は自分がやらかしたことを知る。ウチワサボテンの実には、店頭で目立つ刺を落としてあっても、肉眼ではまず見えないほど細い毛のような刺が残っていることがある。これが皮膚に入り込み、しかも先端に返しのような構造があるため、簡単には抜けない。「触る前に調べなかった自分は、いったい何をやっていたんだ」と投稿者は書いている。 見えない刺との、終わらないモグラ叩き ここからが本番だった。ピンセットでつまもうとしても、そもそも刺がどこにあるのか見えない。針の先で皮膚を探る。粘着テープを貼っては剥がす。1本取れたと思ったら、今度はまったく別の場所がチクチクし始める。取っても取っても新しい場所から湧いてくる。投稿者は「1時間ずっとモグラ叩きをやっている、頭がおかしくなりそうだ」と嘆いた。 そして最後に、投稿者はどうしても納得のいかないことを書き残している。「そもそも、なんでこれを『イチジク』なんて呼ぶんだ」。見た目もイチジクではない。味もイチジクではない。おまけに目に見えない形で人を痛めつけてくる。イチジクの顔をして棚に並ぶには、あまりに性格が違いすぎるというわけである。 その後 投稿を読んだ人たちから、対処法が次々と寄せられた。粘着テープを温めてから使う、ぬるま湯に手を浸ける、乾いた手に粉をはたいて刺の位置を見つける、脱毛用のワックスを使う——実際にやられた経験のある人が、それだけ多かったということでもある。 投稿者はそのうちいくつかを試し、後日こう追記した。テープを温めて使う方法と、湯に手を浸ける方法で、どうやらうまくいったらしい。「全員に個別に返事はできないけれど、本当にありがとう」。手のほうは、無事に決着がついたようである。 海外の反応 1. やらかし名無しさん 「ウチワサボテンは手のひらで取るな、取るなら爪でつまめ」って歌詞、昔から歌になってるんだよな。まさかここで実演してくれる人が現れるとは思わなかった。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) それ『ジャングル・ブック』でクマのバルーが歌ってるやつだよね。子ども向けの陽気な歌だと思っていたけど、あれ実はサボテンの取扱説明書だったのか。 3. やらかし名無しさん(>>2への返信) そう、原題は「The Bare Necessities」で「生きるのに要るのは最低限のものだけ」という意味の歌。歌っているのがクマなので、bare(むき出しの)と bear(クマ)をかけた駄洒落にもなっている。つまり何十年も前に警告は出ていたわけだ。 4. やらかし名無しさん 布のガムテープを日なたにしばらく置いて温めてから、手に貼っては剥がすのを繰り返すといい。冷たいままだと粘着が弱くて、細かい刺をつかんでくれない。地味だけど、自分にはこれが一番効いた。 5. やらかし名無しさん(>>4への返信) 日なた。この時期のヨーロッパで太陽を用意しろというのは、なかなか難易度の高い指示だと思う。 6. やらかし名無しさん(>>4への返信) 脱毛用のワックスシートでもいけるという話も出ていた。手の甲に貼って一気に剥がすやつ。痛みを痛みで上書きする発想だけど、細かい刺を面でまとめて持っていくという意味では理にかなっている気はする。 7. やらかし名無しさん 白い木工用ボンドのようなのりを薄く塗って、乾いてから一枚にして剥がすやり方を挙げている人もいた。子どもの頃、手のひらにのりを塗って乾かして遊んだあれが、まさか実用技術だったとは。 8. やらかし名無しさん 乾いた手にコーンスターチや片栗粉をはたくと、刺の位置が浮かび上がって見つけやすくなるらしい。濡れた砂を肌から落とすときと同じ理屈だとか。まず敵が見えないことには戦いようがないもんな。 9. やらかし名無しさん で、いちばん肝心なことを聞いていいかな。味はおいしかったの? 10. やらかし名無しさん(>>9への返信) 投稿者だけど、みずみずしくて、ほんのり甘くて少し酸っぱい。ただそれだけで、これといった個性のある味ではなかった。種が硬くて歯にも挟まる。正直、あの代償を払う価値はない。みんなおとなしくオレンジでも食べていてくれ。 11. やらかし名無しさん(>>10への返信) いや、自分はこれかなり好きなんだけど。冷蔵庫でよく冷やして暑い日に食べると本当にさっぱりする。むき方さえ分かっていれば刺は刺さらないし、たまたま味の薄い個体を引いただけじゃないかな。果物なんだから当たり外れは普通にあるよ。 12. やらかし名無しさん 名前の時点で「とげとげしています」って自己申告してくる果物なんだよな。せめて売り場の説明書きくらいは読んでから買ってほしかった。 13. やらかし名無しさん(>>12への返信) それはちょっと酷だと思う。売り場には「インディアンフィグ」としか書かれていなかったわけで、イチジクの仲間だと思って買った人に「調べないほうが悪い」は言いすぎでは。スーパーに並んでいる果物が武装しているとは普通思わない。 14. やらかし名無しさん そもそも名前がおかしいという投稿者の主張には全面的に賛成する。見た目もイチジクじゃない、味もイチジクじゃない、そのうえ触ると見えない刺が刺さる。イチジクの名前を借りておいて中身がこれというのは、もはや看板に偽りありだろう。 15. やらかし名無しさん ぬるま湯に手をしばらく浸けておくと、皮膚がふやけて刺が浮いてきて取りやすくなる、という声もあった。少なくとも、闇雲に針で皮膚をほじり続けるよりは手にやさしいと思う。 16. やらかし名無しさん(>>15への返信) ドライヤーの弱い風でも同じような感じになったよ。温めると粘着テープも肌のほうも条件がよくなるみたいだ。 17. やらかし名無しさん 自分もまったく同じ目に遭った。2個目までは何ごともなく食べられて、3個目で一気にやられた。ピンセットで刺のほとんどは抜いたけれど、親指に入った1本だけどうしても見つからず、最後はテープに頼ることになった。 18. やらかし名無しさん 皮をむくときに1本見落として、そのまま食べて喉に引っかかったことがある。手なら見ながら取れるけど、喉の奥は自分ではどうにもできない。あれは本当に泣いた。 19. やらかし名無しさん 次に買うなら、食べる前に表面をさっと火であぶるといい、という書き込みが複数出ていた。細かい刺が焼けてしまうので扱いが楽になるらしい。試すなら火の扱いにはくれぐれも気をつけて。 20. やらかし名無しさん どうしてもこの味を楽しみたいなら、ウチワサボテン風味のサイダーやお酒を買えばいい。手を犠牲にせずに済むし、正直そっちのほうがおいしい。果物そのものは、覚悟のある人だけがどうぞ。 まとめ 見慣れない果物を「たぶん大丈夫だろう」で素手でむいた結果、目に見えない刺との1時間の攻防に突入した投稿者。コメント欄は歌の替え歌でひとしきり盛り上がったあと、テープを温める・湯に浸ける・粉をはたくといった実用情報がきれいに出そろい、最終的には投稿者の手を救ってしまった。「調べなかったのが悪い」という声と「あの売り方では分からない」という声が両方あったのも、この件の妙にリアルなところである。知らない果物を買うのは楽しい。ただ、レジを通す前にひと検索するだけで、防げる痛みもある。 元ソース: サボテンの実を食べたら、とんでもないことになった The post 「なんでこれを『イチジク』なんて呼ぶんだ」スーパーの果物を素手でむいた男性の手に起きたこと appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…