洗濯にこだわりのある人が家にいると、タオル一枚洗うにも手順がある。今回海外の掲示板に告白したのは、その「こだわり」を恋人の洗濯物にまで注ぎ込んでしまった男性である。洗っても洗っても、しばらくすると臭いが戻ってくる。ならばと掲示板で見かけた最終手段に手を出し、洗濯機のスイッチを入れて一日出かけた。夕方、玄関のドアを開けた瞬間に息が止まった。 ※注:本文に出てくる「臭い戻り」は、洗い上がりは無臭なのに、しばらく着ていると元の臭いがぶり返してくる現象を指す、洗濯好きのあいだの言い回し。アメリカでは掃除用の「アンモニア水」がスーパーの日用品売り場にボトルで並んでおり、レモンの香り付き・蛍光の黄色に着色されたものが定番で、油汚れ落としなどに使われる。日本の家庭にはあまりなじみがないが、あのツンとくる刺激臭の正体は、尿があの臭いを持つ原因になっている成分と同じものである。 何をやらかした? 📌 恋人の服の「洗ってもすぐ臭いが戻る」問題を片付けようとして、洗濯好きの掲示板で見かけたアンモニアを使う手入れを真似し、洗濯機に注ぎ入れてスイッチを押したまま一日外出した。帰宅すると家じゅうが猫の尿のような臭いで満たされており、鼻の奥が焼けるように痛み、目には涙がにじんだ。飼い猫が家じゅうに粗相をしたのだと本気で疑い、犯人を探しかけたところで、ようやく自分の洗濯を思い出す。窓という窓を開けて扇風機を最強で回し、鼻の痛みが引くまで45分かかった。 事の発端 自分の洗濯物は完璧、恋人の服だけが言うことを聞かない 投稿者には、本人の言葉を借りれば「ちょっとした洗濯へのこだわり」がある。自分の服は質のいい洗剤で洗えば、それでじゅうぶんきれいになる。ところが、恋人の服だけがどうしても思いどおりにならなかった。洗い上がりの匂いは悪くない。問題はそのあとで、少し着ているうちに元の臭いがぶり返してくる。投稿者はその戻り方を「尋常じゃない」と書いている。 原因の見立ては二つあった。ひとつは、恋人が洗濯のやり方をよく分かっていないこと。もうひとつは、恋人のほうが化学繊維の服をずっと多く着ていることである。ポリエステルなどの化繊は、汗と混じった皮脂の汚れを繊維の内側に抱え込みやすく、洗ったつもりでも残ってしまうことがある。 洗剤、ブースター、クエン酸ですすぐ。それでも足りない 投稿者はすでに手を尽くしていた。洗剤で洗い、洗浄力ブースター(洗剤に足して汚れ落ちを底上げする添加剤)を投入し、最後にクエン酸を溶かした水ですすぐ。クエン酸ですすぐのは、繊維に残ったアルカリ性の洗剤カスを中和して流し切る狙いがある。ここまでやっても、臭いは戻ってきた。 そこで投稿者は、洗濯好きが集まる掲示板をのぞいた。そこでは、繊維に何年ぶんも溜まった洗剤カスを一気に引き剥がす大がかりな手入れを「スパの日」と呼んでおり、その工程にアンモニアを使う人がいるという書き込みがあった。投稿者はスーパーへ行き、掃除用のアンモニア水を一本買って帰る。 やらかしの一部始終 注いだ瞬間は「思ったほどでもないな」 投稿者は洗濯槽に水がたまるのを待ち、服の上から直接アンモニア水を注ぎ入れた。このときの感想を、本人はこう書いている。「そこまでひどい臭いではなかった。水の代わりに、たっぷり水分をとった人のおしっこで作ったレモネード、くらいだろうか」。上品な例えではないが、このあとの展開を考えれば、これでもかなり控えめな表現だった。 そして投稿者は洗濯機のスイッチを入れ、そのまま一日出かけた。すべて順調にいくものだと思っていた。 ※注:アンモニアは、塩素系漂白剤(カビ取り剤や台所用の漂白剤など)と混ざると、クロラミンという有毒なガスが発生する。目・のど・肺をやられ、濃度が高ければ命に関わる。洗剤のボトルに大きく「まぜるな危険」と書かれているのは、まさにこの組み合わせのことである。換気のない場所で扱うだけでも危険な薬剤であり、家庭の洗濯にわざわざ持ち込む理由はどこにもない。 帰宅した瞬間、まず飼い猫を疑った 夕方、投稿者が家のドアを開ける。家じゅうが、猫の尿の臭いで満たされていた。しかも、ただ臭いという程度ではない。本人の表現では「鼻の奥が焼けて、目に涙がにじむ」レベルである。 投稿者はまず取り乱した。飼い猫が居間じゅうに粗相をしたのか、それとも換気口の中でやったのか。家の中を歩き回って犯人を探しかけたところで、ようやく思い出す。洗濯だ。 その後 窓という窓を開け、扇風機を最強にして風を通した。45分たって、鼻の痛みがようやく引いた。投稿者はこの一件を「アンモニアを洗濯に使った。家じゅうが猫のおしっこの臭いになった」という一行にまとめて投稿を締めている。 ところが、コメント欄の反応は投稿者が想像していたのとは違う方向へ転がった。多くの人が食いついたのは、アンモニアそのものよりも、その手前にあった一文のほうである。すなわち「スイッチを入れてそのまま一日出かけた」という部分だ。洗い終わった濡れた服を洗濯槽に入れたまま何時間も放置すれば、それだけで生乾きの臭いは育っていく。恋人の服の「臭い戻り」の犯人は、化学繊維でも恋人の洗い方でもなく、投稿者自身の運用のほうではないのか——というわけである。 そしてもうひとつ、真っ先に心配されたのは家の猫たちだった。空気中のアンモニアは人間の目やのどにも悪く、体の小さい動物ならなおさら影響を受けやすい。締め切った家の中に、それが一日中こもっていたことになる。投稿者がこの問いにどう答えたかは、投稿には書かれていない。 海外の反応 1. やらかし名無しさん 「たぶん、この先どうなるかは想像がつくと思う」で始まって、次の行が「実は洗濯にちょっとしたこだわりがあって」だった時点で、その洗濯物はもう助からないと分かった。読む前から結末が見えている文章はひさしぶりに見た。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) こだわりのある人が良かれと思って足す工程が一つ増えるたびに、事故の確率が跳ね上がるやつ。工程が三つを超えたあたりから、あれはもう洗濯ではなく実験になっている。 3. やらかし名無しさん スイッチを入れて一日出かけたって書いてあるけれど、洗い終わった濡れた服を槽の中に何時間も置いておいたら、それだけで臭くなる。恋人の服の問題、原因はそっちなのでは。 4. やらかし名無しさん(>>3への返信) 洗濯にこだわりがあると自分で言っている人が、そこを押さえていないのがいちばん驚いた。高い洗剤や添加剤を買い足す前に、洗い上がったらすぐ出して干す、を先にやったほうがいい。 5. やらかし名無しさん(>>3への返信) うちの洗濯機には、洗い終わったあとも数時間おきに槽を少しだけ動かして、生乾きの臭いが出るのを防ぐ機能が付いている。全部の機種にあるわけではないけれど、あると本当に助かる。 6. やらかし名無しさん(>>5への返信) そこは予約機能を使うほうが早いと思う。帰宅する時間から逆算して洗い上がりを合わせれば、濡れたまま放置される時間そのものがゼロになる。薬剤を足すより確実だし、電気代も変わらない。 7. やらかし名無しさん それより猫は無事だったんだろうか。空気中のアンモニアは人間でも目とのどをやられるのに、体の小さい動物が締め切った家に一日中いたことになる。自分だったらそっちが心配で眠れない。 8. やらかし名無しさん(>>7への返信) 正直、運が良かっただけだとも思う。洗濯槽に塩素系の漂白剤が少しでも残っていたら、アンモニアと反応して有毒なガス(クロラミン)が出る。洗剤のボトルに大きく「漂白剤と混ぜるな」と書いてあるのは、まさにこの組み合わせのことだ。 9. やらかし名無しさん そもそも酸素系漂白剤とか酢ではだめだったのか。というより、洗濯物の手入れにアンモニアを使うという話自体を聞いたことがない。ふつうは酸素系漂白剤、ホウ砂、炭酸ソーダの組み合わせのはずだ。 10. やらかし名無しさん(>>9への返信) 横から失礼、その「手入れの日」というのは何をするものなんですか。洗濯物にエステの日があるという発想が、まず自分の理解の範囲を超えている。 11. やらかし名無しさん(>>10への返信) 洗濯物のリセットみたいなもの。お湯を張った浴槽に酸素系漂白剤などを溶かして何時間かつけ置きし、繊維に何年ぶんも溜まった洗剤カスと柔軟剤の膜を引き剥がす。お湯が茶色く濁るのを見て満足するところまでが一式。 12. やらかし名無しさん 単純に洗剤の入れすぎではないだろうか。直感には反するけれど、多く入れるほど繊維の中に洗剤が残る。残った洗剤は石けんカスと同じで、汚れと菌を抱え込んだままそこに居座る。臭いが戻ってくるのはむしろ当然だ。 13. やらかし名無しさん 「臭い戻り」という言葉、柔軟剤のテレビCMで聞いたことがあるような気がしてきた。実在する現象なのか、それとも商品を売るために作られた言い回しなのか、どっちなんだ。 14. やらかし名無しさん(>>13への返信) 趣味の世界に潜りすぎた人が作った言葉が、いつのまにか仲間内の合言葉になって、それを使うかどうかで同類を見分けるようになるやつだと思っている。 15. やらかし名無しさん 臭い戻り自体は実在する。ただ自分が見たのは化学繊維だけで、しかもよく着込んだ運動着に限られる。すすぎのときに酢を少し入れれば、だいたいそれで片が付く程度の話でもある。 16. やらかし名無しさん そこまで手をかける必要が本当にあるのか。質のいい洗剤をぬるま湯で普通に使えば、たいていの服はきれいになる。むしろ柔軟剤をやめたほうがいい。あれは服にも洗濯槽にも膜になって溜まっていく。 17. やらかし名無しさん(>>16への返信) 同意する。洗剤も柔軟剤も、足せば足すほど良くなるものではない。すすぎ切れなかった分は全部、服と洗濯槽の内側に残る。足す方向にしか考えていないのが、この人のいちばんの落とし穴だと思う。 18. やらかし名無しさん 洗濯機そのものがカビている可能性もある。濡れた服を一日入れっぱなしにするのを何度も繰り返していたなら、ゴムパッキンの裏側はかなりのことになっているはずだ。まず空回しで洗濯槽を掃除したほうがいい。 19. やらかし名無しさん 汚れのひどい洗濯物にたまにアンモニアを使うけれど、こんなことにはならない。置いてある部屋が10分ほど強く匂って、それで終わる。45分も残るというのは、単純に量が多すぎたのでは。まさかボトルを丸ごと入れたのか。 20. やらかし名無しさん(>>19への返信) たぶんドラム式なのに、昔ながらの縦型用の分量で入れた口だと思う。そのうえ洗濯機の置き場に換気扇がない。この二つがそろうと、まさに投稿者が書いているとおりのことが起きる。 21. やらかし名無しさん 気になったのは、恋人の洗濯物を「汚い」と書いているところ。洗い方を分かっていない、化繊ばかり着ている、と原因まで並べている。同じことを本人にも言っているのだとしたら、家じゅうの臭いより先に片付けるべき問題があると思う。 22. やらかし名無しさん 謎の猫のおしっこ臭の正体が、自分の洗濯物だったと気づいた瞬間の脱力感。あれに備えられている人間はこの世にいない。犯人を探して部屋じゅうを嗅ぎ回ったあとで思い出すところまで含めて、完璧な流れだった。 まとめ 恋人の服の臭い戻りを断とうとして、掲示板で見かけたアンモニアに手を出し、家じゅうを猫のトイレのような臭いで満たしてしまった一件。海外の反応は笑いながらも「濡れた洗濯物を一日放置しているほうが原因では」という指摘に集中し、そこへ「猫は無事なのか」という心配と、「恋人の服を汚い呼ばわりするのはどうなのか」という冷静なツッコミが重なった。なおアンモニアは、塩素系漂白剤と混ざれば有毒なクロラミンが発生し、換気のない場所で扱うだけでも危険な薬剤である。家庭の洗濯にわざわざ持ち込む必要はない。工程を足すより、洗い終わったらすぐ出す。この一件がいちばん強く残した教訓は、たぶんそれだ。 元ソース: やらかした:恋人の洗濯物をアンモニアで洗った The post 「レモネードみたいなものだと思った」洗濯にこだわる男が恋人の服に注いだもの、その日の夕方に… appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…