全てのレス元スレ 1: ◆VvysKS2FVo:2018/08/17(金) 20:33:37.95 :6R6maFYv0 父に手を引かれて、記憶の中の少女は都会の夜を歩いている。それがいつだったのか、それが何処だったのかすらわからない。 ひとつだけ確かなのは、その手を離すだけで生きていけなくなるほどボクは幼いということ。 排ガスの匂い、ネオンサイン、壁の落書き、すれ違う人々──そのどれもが恐ろしく、そこに留まればいつかこの存在は融け出してそれらと混ざり合うだろう。 それはどうしようもなく残酷で、醜悪で、キュッと父の手を握りなおした。 街は融け合っている。そいつらは誰も認め合わないのに、いつもひとつになってボクを脅かしていた。…