1: 名無しさん 2025/07/08(火) 18:46:50.64 ID:Xcg6AGER9 森林総合研究所などは8日、伊豆諸島の御蔵島(東京都御蔵島村)で、野生化したネコが、渡り鳥のオオミズナギドリを最低でも年間約3万5000羽を捕食していると算定した調査結果を公表した。人が観測する前にネコが捕食していたため、オオミズナギドリの調査記録よりも5週間早く帰島していたことなども明らかになった。研究者らは野生化したネコが生態系に影響を与えているとして、捕獲などの対応を国や都に求めている。 同研究所や東京大、北海道大などの研究グループが、島で野生化しているネコの冬季の食性を調査。オオミズナギドリが越冬期から繁殖期に移行する1~3月初旬に捕獲された野生化ネコのフンの内容物を分析したところ、1月29日に捕獲されたネコのフンにオオミズナギドリが含まれていた。オオミズナギドリは深い森の中で穴を掘って巣を作るため観察が難しく、これまで最も早い調査記録の3月10日より5週間も早く帰島していたことが判明した。 今回の調査では、ネコが1日あたりに必要するカロリーと、オオミズナギドリの島での滞在期間をもとに、ネコ1匹あたりの年間捕食数を330羽と推定。2022年度の捕獲数の106匹から少なくとも約3万5000羽が捕食されていると算定した。このほか、国の天然記念物のアカコッコや準絶滅危惧種で国の天然記念物のカラスバトなどを捕食していることも確認したという。 御蔵島のオオミズナギドリの繁殖個体数は1970年代後半には175万~350万羽と推定されていたが、2016年には10万羽程度に急激に減少した。その有力な原因と考えられるのが島の森林で野生化したネコだ。ネコは1980年代の開発工事で、作業員らが飼い猫として島内に持ち込み、繁殖したとされる。…