大手バイクメーカーの間で、小型の電動バイクを投入する動きが相次いでいます。環境規制の強化に伴って、エンジンの排気量が50cc以下のクラスでは、今年度後半から電動バイクのみが販売される見通しで、国内でバイクの電動化が進むかが注目されます。 このうちホンダは、エンジンの排気量で125cc以下のクラスにあたるスクータータイプの電動バイクを20日から販売します。 交換式バッテリーを2つ搭載し、1回の充電で57キロ走行できるということです。 開発責任者の後藤香織チーフエンジニアは「1回の充電で57キロ走行でき、通勤などには便利に利用できると思う。このバイクを投入することで、電動バイクの裾野を広げ、普及につながっていくと考えている」と話しています。 バイクの電動化では、カワサキモータースも中型バイクをベースに、1回の充電で55キロ走行できる電動バイクを去年1月から販売しています。 また、排気量が50cc以下の原付きバイクは、排ガス規制の強化に伴ってエンジン開発が難しくなり、大手メーカー各社はことし10月までに生産を終える方針で、今後、このクラスでは電動バイクのみを販売することにしています。 バイクの電動化をめぐっては、補助金を使っても販売価格が高いことが普及の課題となっていますが、バイクメーカーが車種を拡充していくことで、国内で電動化が進むかが注目されます。…