
この記事のポイント 注目の理由:IHIが海水から金を抽出する技術を開発、海の膨大な金資源が現実化の可能性を示唆 共感ポイント:理想的な技術がコスト採算という現実の壁に直面する葛藤に共感 意見が分かれる点:実現可能性の時間軸について、数年で採算化する説と数十年後説で意見が分かれている 1: 匿名 2026/01/28(水) 08:39:16 海水から「金(ゴールド)」を抽出、IHI の新技術に迫る。――そして、金価格はどこまで上がるのか? | Business Insider Japan金(ゴールド)価格の上昇が止まりません。ですが、海水には約50億トンの金が溶けているという見方もあります。それらを取り出す技術「バイオソション」を開発する、IHIの福島康之氏にお話を訊きました。Business Insider Japan 海水から金を取り出す技術を開発したIHIの福島康之氏。 撮影:斎藤健二 金(ゴールド)価格の上昇が止まらない。 地政学リスクやインフレ懸念を背景に、20年前と比べて約10倍になった。 だが、海水には約50億トンの金が溶けているという見方もある。 これは、人類がこれまでに採掘した量の2万倍だ。 それらを取り出す技術「バイオソション」を開発する、IHIの福島康之氏に訊いた。 金(ゴールド)価格に「上限」はあるのか? 金価格の上昇が止まらない。 20年前と比べて約10倍。 地政学リスクの高まりやインフレ懸念を背景に、安全資産としての金に資金が流れ込んでいる。 だが、海水には約50億トンの金が溶けているという見方もある。 これは、人類がこれまでに採掘した量の2万倍にあたる。 そんな海水に溶けた金を取り出す技術を開発しているのが、株式会社IHI(旧石川島播磨重工業株式会社)の福島康之主任研究員だ。 足掛け10年、この新規事業に携わり、技術そのものは確立済み。 あとは、事業化を推し進める段階となっている。 この事業が採算に乗れば、そのコストによって、金価格に影響が及ぶだろう。 福島氏も「海から取れるようになれば、金価格が下がる可能性はある」と推測する。 金価格高騰と「上限」の存在 人類が採掘してきた金の総量は約18万トンで、競技用50mプールの約3.8杯分の量に値すると、よく言われている。 そして、地中にまだ残っている可採埋蔵量は約5万トンで、同じようにプールに換算すると約1杯分しかない、と――。 だが、「これらの数値には、少し誤解が含まれていると思う」と、福島氏は切り出した。 福島氏が言う「誤解」とは、可採埋蔵量の定義に関わる。 可採埋蔵量とは、現在の技術とコストで採掘可能な量のことだ。 金鉱山でも濃度が低い鉱石は採算が合わず、放置されている。 しかし技術が進歩し、あるいは金価格が上昇すれば、かつてゴミとして扱われていた低品位鉱石からも金が取れるようになる。 「例えばある鉱山では、20年前に言われていた金の埋蔵量と、今言われている残り何年で枯渇するかという年数が、実は変わっていないんです」と福島氏は指摘する。 石油と同じ構図である。 技術の進展で、取れる金は増え続けている。 その延長線上に、海がある。 海水には約50億トンの金が溶けていると、まことしやかに言われているからだ。 海水中の金濃度は諸説あるが、その話を鵜呑みにすれば、人類がこれまで採掘した量と、今後採掘可能な量を合わせた総量(約23万トン)の約2万倍だ。 この金を経済的に取り出せる技術が確立すれば、そのコストが金価格の上限を決めることになる。…