「物理4大天王」は去ったが··· 今日もK研究室の電気はつきます。 「超格差科学人材1万人プロジェクト」(ソウル新聞・朝鮮語) 2003年、大田科学高校の新入生の中には「物理4大天王」と呼ばれた4人がいた。 約20年が経った今、国内の科学界に残っている人はいない。 3人は医大・韓医大に進学した。 残りの一人であるチェ・スンウォン教授が科学者の道を歩んでいるが、韓国ではなく米国マサチューセッツ工科大学(MIT)にいる。 高校卒業後、米国の大学に進学したチェ教授は「韓国にいたら科学で進路を決めるための真剣な悩みがあっただろうか」と話した。 韓国科学技術界の人材不足と人材離脱が当然のことと見なされて久しい。 科学英才の大半の第1志望は医学だ。 科学界に残った修士・博士研究人材は海外に出る。 ソウル大学工科大学の金英五(キム·ヨンオ)学長は31日、「ソウル大学工学部の入学定員850人のうち、毎年100人以上が医学部進学のため、1年生の時に学校を去る」と述べた。 (中略) ソウル新聞は新年の話題として「超格差科学人材1万人プロジェクト」を提案する。 毎年10万人ずつ入ってくる大学理工系新入生のうち、10%だけでも才能が花開くように育てようという趣旨だ。 黙々と研究室を守る人々の声をその出発点にした。 (引用ここまで) 韓国には「科学高校」と呼ばれる20校ほど設置されている特別な高校が存在しています。 当初理念としては「国の根幹である科学を学び、国に貢献する」ってものだったのですが。 現状は単に大学進学率の高い高校になっています。 飛び級で大学に進学するなんて学生もちょこちょこいるらしいですね。 で、2003年に大田(テジョン)科学高校に「物理四天王」って呼ばれる学生がいたんですって。 22年後のいま、その「物理四天王」のうち科学に携わっている人はひとりだけ。 3人は医学・韓医学(韓国版漢方)に進み、ひとりは科学界にいるもののアメリカのMITで教鞭を執る教授になっているとのこと。 MITの教授かぁ。ガチで優秀だったんでしょうし、「科学者になる」って夢を捨てられなかったんでしょうね。 親族からの「医学部に行け」ってプレッシャーもあっただろうなぁ。 まあ、こんな感じで実際に医学部・医療関連(医歯韓薬獣=医学部、歯学部、韓医学部、薬学部、獣医学部)に向かうわけです。 ソウル新聞はこの「韓国国内の科学者シリーズ」をやってまして。 こんな記事もあります。 「医学部へ?それとも米国へ?」K科学者の岐路が繰り返された(ソウル新聞・朝鮮語) ソウル新聞が国内外の理工系研究者と現業従事者の計20人に対する深層インタビューを分析した結果、科学人材が新進科学者を経て成長するまで、随所には分かれ道が置かれていた。 まず、科学者になりたい青少年の最初の選択は学部で分かれる。 理工系志望の高校生たちは大学入試で▲自然·工学系列進学▲「医歯漢薬水」などメディカル系列に分かれる。 理工系学部の中でも「n回受験」による離脱が発生する。 相当数が大学修学能力試験を再び受けて、医薬学系列に再挑戦する。 4大科学技術院(光州・大邱慶北・蔚山・韓国)だけを見ても比率は相当だ。 4大科学技術院によると、2024年に科学高校・英才学校出身で科学技術院から途中で離脱した学生77人のうち32人(42%)は医薬学系列に進学した。 メディカルへの最大の理由は、職業の安定性だ。 工学部卒業後、歯科大学院に進学し、歯科医師として働く李某氏(41)は、「専門職は定年制限もなく、ワークライフバランスが可能だ」とし、「身を削って研究をしてもそれほど社会的認識が高くはないので、人を惹きつける要因にはならない」と話した。 (引用ここまで) 「優秀ならまず医学部」 「一度理工学系を卒業してもそこからまた医学部」 まあ、韓国社会だったらそうなるわな。あとロースクールに行って弁護士等になるって選択も最近はあるようで。 これも「定年がない」ってのが大きな理由でしょうね。 大企業に就職できて研究職に就けても、実質45歳定年制度に怯え続けなければいけないわけで。 だったら頭のよさを活かして定年のない「医者」か「弁護士」が選択肢になるってのも当然でしょう。 いろいろと行きづらい社会よね。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国大統領イ・ジェミョン、「韓国はユーラシアの覇者だった」との偽史を信奉か……歴史財団院長に「なぜ桓檀古記を研究しないのか!」と圧力 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…