ネトフリより面白い? 赤面必死の愛国過剰 偽書『桓檀古記』【朝鮮日報コラム】(朝鮮日報) 『桓檀古記』は古代の歴史書として紹介され、世間を大変驚かせた。 (中略) 『桓檀古記』は、歴史に非常に関心がある開発途上国の少年だった筆者に強烈に突き刺さり、胸をときめかせる本だった。貧しくて小さなこの分断国家が、1万年前にはアジア大陸のほとんどを支配していた「桓国」という広大な国だったとは! それだけでなく、世界の文明が桓国から始まったというではないか。何か熱いものが体の中から湧き上がってくるようだった。後になって考えてみると、いわゆる「クッポン(過激な愛国主義)」だった。『桓檀古記』は、考え得る限りの「クッポン」の極致といえるものだった。 (中略) しばらくして、『桓檀古記』は1979年以前には事実上誰も見た人がいないということが明らかになった。学界で「偽書」との結論が出るまでさほど時間はかからなかった。周囲ではこの時、歴史に対する興味自体を失ったという人も少なくなかった。 (中略) 「古代の檀君民族が韓国と日本を含むアジアの巨大文明を築いた」という『桓檀古記』の内容に、大東亜共栄圏や内鮮一体論のなごりが見えるという人もいる。ごろつきに殴られた学生が、実は加害者を慕っていたというのと同じだ。 これは極右勢力の夢だったのか? そうとは言い切れない。2008年に『桓檀古記』の新翻訳本を出版した人物は、祖国統一汎(はん)民族連合(汎民連)韓国側本部の議長を務めた親北系の人間だった。この人物は「他の歴史書には見られない明確な主体史観を発見し、一人で喜びに浸った」とつづった。「クッポン」には左右も南北もなかったのだ。ところで、この「クッポン」の最高頂点だとも呼ばれるこの書物に、大統領が業務報告の場で言及し、それが歴史的な「文献」で、書物を巡る「論争」があるかのように話した。ネットフリックスよりも面白いどころか、顔から火が出るほど恥ずかしいことだ。 (引用ここまで) イ・ジェミョンが桓檀古記について言及して、「なぜ桓檀古記が研究対象にならないのか」「証拠がなければ歴史ではないというのか」と北東アジア歴史財団院長を糾弾した話についてのコラム。 いや、これ本当に日本でなにも見かけない。 産経新聞がちらと記事にしたくらいですね。 「韓国史の誇大妄想」 李大統領が言及した書籍、韓民族がアジア支配し世界文明生んだ〓(産経新聞) これも黒田勝弘氏のコラムなので、あるていど以上韓国に詳しくないと手が出せない部分でもあるのですが。 まあ、楽韓さんはこういうの大好きな上にそこそこ韓国にも詳しいってことで手が出せるわけです。 というか、ざっくり検索しても本当にこの件について言及しているところがない。 ……もしかしたら皆無なのでは。 あまりにも知られていないので反響が少ない。 いや、けっこう反響はあるんだけども相当にコアな楽韓Web読者とか、いにしえのenjoy Korea/Japanのユーザーくらいしか反応しない(笑)。 しょうがないのでそのうち、フィン桓超大戦についても触れます。noteになるかなー。 というわけで「桓檀古記について国家元首が『研究しないのはなぜか』なんて触れるのは本当にひどいことなのだ」って韓国国内のリアクションを書くしかないわけですが。 今回は朝鮮日報のコラム。 桓檀古記をはじめて読んだ時の胸の高鳴りを描いています。 でもまあ、「常識」が邪魔をするんですよ。 「韓国が1万年前にユーラシアを制覇していた」「ブリテン島の南半分までが版図だった」「4大文明はすべて韓国が出自」云々。 そこまで広大ならなんらかの出土品があるだろうってなるもんですけどね。 嫉妬に狂った秀吉が消し去ったのかもしれない。 韓国の歴史学界では「桓檀古記」の名前を出すことすら禁忌なんですよ。あまりにも荒唐無稽で。 そんなものに国家元首が歴史研究者に対して「俺は歴史には詳しいんだ」くらいの勢いで言及してきたんですから。 まあ、歴史学会側の絶望は深いわな。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国大統領イ・ジェミョン、「韓国はユーラシアの覇者だった」との偽史を信奉か……歴史財団院長に「なぜ桓檀古記を研究しないのか!」と圧力 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…