ポーランド、FA-50GF改良放棄宣言……「金額のためだというが、実際の理由は米ミサイル制限」(グローバルエコノミック・朝鮮語) 報道によると、ポーランド軍当局は現在運用中のFA-50GFを本格的な軽戦闘機性能を備えたPLバージョンにアップグレードすることが「経済的に妥当でない(economic unfeasibility)」と結論付けた。 しかし、メディアはこれが単なる費用の問題ではないと指摘した。 核心争点は武装統合だ。 米国側がFA-50ブロック20プラットフォームに中距離空対空ミサイルであるAIM-120の体系統合を拒否したということだ。 ここに新型AESA(能動位相配列)レーダー開発遅延と韓国側の費用上昇要因および事業管理上の複合的問題が重なり、追加費用発生と納期遅延憂慮により改良計画自体が座礁危機に追い込まれたと分析される。 結局、ポーランドは不確実な米国産武装統合に予算を注ぎ込む代わりに、既存の機体を維持しながら代案を模索する実利的路線を選んだ。 (中略) 今回の決定でポーランド空軍は「改良されていないGFバージョン」と今後導入されると予想される「PLバージョン」を同時に運用しなければならない非効率的な状況に置かれることになった。 当初計画されたFA-50PLはAIM-9サイドワインダーとAIM-120、新型レーダーを備えた戦闘機仕様として導入される予定だったが、今回のGFバージョンの改良放棄で機種間の相互運用性(Standardization)確保に失敗した。 メディアは「米国産ミサイル統合問題と新規機体引渡しに対する疑問が増幅される状況で、ポーランドは不確実なアップグレードに賭けるより検証された市場の代案を選択した」と分析した。 一部では、今回のAIM-120統合不発事態が今後予定されたFA-50PL36台の引き渡し計画自体にも悪影響を及ぼしかねないという懸念混じりの観測を出している。 (引用ここまで) ポーランドが訓練機兼軽戦闘機として運用できる韓国製のFA-50GFを12機導入しています。 対ロシアの兵器をとにかく早急に揃える必要のあるポーランドは「ラインがあり、即納が可能」としていたK-2戦車、K-9自走砲、FA-50を一気に導入したのですね。 当時、韓国メディアは「ジャックポットを引き当てた!」と大騒ぎしていたものですが。 まず、この12機のFA-50はGFの名前の通りにGap Filler。間に合わせ、とか穴埋めとかいった意味。 当時製造されていた韓国でのバージョンをそのまま導入したものです。 で、将来的にはポーランド用にカスタマイズしたFA-50PLを36機、追加導入する……って話だったのですが。 まず、初期導入されたFA-50GFをBlock20相当にアップグレードしようとしたところ、旧レイセオン(現RTX)が開発していたPhantom Strikeが開発遅延。 んで、さらにBlock20にしたら、アメリカ政府がAMRAAMとの接続を拒絶。 またか。 ポーランド側は「経済的理由で」アップグレードをキャンセルした、としているのですが。 実際の理由はAMRAAM搭載ができないのであれば意味がないから、とのこと。 ということは、Block20はすべてAMRAAMの搭載が拒絶されるってことなのでは……。 AMRAAM搭載は次期Block20の目玉といってもいい部分でした。 F-16やF-15を運用している国にとってはAMRAAMが使えるのであれば、FA-50を導入しようってところも出てくるでしょうけども。 って、これKF-21とまったく同じ構造だな。 アメリカが韓国のセールスを妨げようとしているんですよね。認められたってことでいいのでは。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国大統領イ・ジェミョン、「韓国はユーラシアの覇者だった」との偽史を信奉か……歴史財団院長に「なぜ桓檀古記を研究しないのか!」と圧力 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…