在韓米軍司令官「朝鮮半島は米安保の核心柱」(朝鮮日報・朝鮮語) ザビエル・ブランソン在韓米軍司令官が「韓半島は米国同盟戦略の『核心柱』」とし「韓国は米国戦略の番外編ではなく本編の最初の章(first chapter)と見なければならない」と話した。 米国が最近、国家安保戦略(NSS)で「北朝鮮の非核化」を、韓米核協議グループ(NCG)の共同声明では「北朝鮮」の言及を削除した中で、在韓米軍司令官が韓半島の重要性を強調したのだ。 同日の講演で、ブランソン司令官は、韓半島がなぜ米国と同盟国の戦略の柱(central pillar)と見なされるべきなのか説明した。 ブランソン司令官は韓半島を「アジア大陸と太平洋の間のヒンジ(hinge)」とし「第1導連線内部にすでに配置された米軍と同盟軍が持つ利点が相当ある」と発言したという。 特に、北朝鮮とロシアの軍事協力が深化する状況で、域内の危機管理のためには韓半島に前進配置された在韓米軍の存在と「同盟現代化」が必須だと強調したという。 ブランソン司令官は「韓国は米国戦略の番外編(side chapter)ではない」とし「もし韓半島を第一章(first chapter)に置くならば、この地域の幾何学的構造と韓国同盟の価値は無視できないことになる」と話した。 韓国に前進配備された在韓米軍は、域内の敵性国に重なるジレンマを与えかねないという立場も明らかにしたという。 外交・安保専門家たちはブランソン司令官がこれまで米国外交当局者が韓国を指す時に使ってきた核心軸(Linchpin)の代わりに「核心柱」という表現を使ったことが異例的だと評価した。 米国は通常、韓米同盟は核心軸、日米同盟は礎(cornerstone)だとしてきた。 核心柱という表現は在韓米軍と韓米同盟の役割を既存より拡大したインド太平洋地域戦略の中心として再定義するという意味に解釈された。 (引用ここまで) ザビエル・ブランソン在韓米軍司令官が「韓国はアメリカの同盟戦略におけるCentral Pillar ── 心柱である」と発言したとのこと。 この司令官は先日、「ひっくり返したアジア地図」を公開した人物ですね。 「韓国はアジア地域で起きるすべての紛争において、基地として重要な位置にある」との意味です。 かつ、イ・ジェミョン大統領が、大統領選挙中に「中国にも謝々、台湾にも謝々。台湾有事は韓国に関係ない」って発言した直後に「韓国は中国と日本の間にある空母だ」と発言した人物でもあります。 韓国の現状に大きく不満がある。けれども、それを直接的な表現では表明していないってところですかね。 今回の講演もしっかりと在韓米軍側から「変化する朝鮮半島とインド太平洋の安保環境についてのもの」と言われてるそうです。 イ・ジェミョン大統領が「インド太平洋」って言葉を一度も発していないのは既報ですね。 かつ、在韓米軍と米韓同盟の「現代化」が必要であるとも語ったと。 ここでいう現代化は在韓米軍については「対北朝鮮だけでなく、アジア地域の紛争に一定の役割を果たす」って意味。 かつ、米韓同盟の現代化は「韓国軍もそれに同調して、少なくとも後方基地としての役割を持つ」って話なんですが。 こちらもイ・ジェミョンは拒絶済。 まあ、少なくともイ・ジェミョンの任期中はこのままでしょうね。 現実的な危機に晒されれば別ですが。 ムン・ジェインもTHAADミサイル配備に対しては散々、反対するって言っていたのですが北朝鮮が核実験したら、アメリカに向けて「助けてください!!」とばかりに4機の追加配備を認めましたからね。 で、その結果として中国から「三不」を誓わされたってオチだったのですが。 それと同じくらいの危機に晒されると、イ・ジェミョンの態度も変わると思いますよ。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 迷走と株価乱高下を繰り返すウェブトゥーン、明日はどっちだ?(ないかも) あ、今回は個別コンテンツにも触れます 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…