
韓国大学入試の英語、異常なほど難しいと批判噴出 責任者が辞任(BBC) 韓国の大学入学共通テスト「大学修学能力試験(スヌン)」の英語科目は、問題が極めて難しいことで悪名高い。今年の試験についてはその難しさが激しく批判され、試験の責任者が「混乱」の責任を取るとして辞任する事態となった(※試験問題の一つと解答は、この記事の文末に例示)。 試験を所管する韓国教育課程評価院は10日、呉承杰(オ・スンゴル)院長が辞任したと発表した。呉院長は、問題の難易度が「不適切だった」との批判を真剣に受け止めているとし、問題は何回か修正したが「不十分だった」と述べた。 今年の問題で最も難解とされた中には、イマヌエル・カントの法哲学に関するものや、ゲームの関連用語が出てくるものがあった。 ゲームに関する問題は、英語の文章を示し、それを別の文章の段落のどこに入れるのが最適かを問うものだった(※この問題と答えは、この記事の下部に掲載)。配点は3点だった。 (中略) 受験生は70分間で45問に挑む。英語で最上級の成績を得たのは、昨年は受験生の6%だったが、今年はわずか3%強だった。 多くの人が、この問題や他の問題での言葉の使われ方を批判した。掲示板サイト「レディット」には、「気取った話し方」、「コンセプトやアイデアがうまく伝わらないひどい文章」などとする投稿があった。 (引用ここまで) 韓国の共通テストにあたる修能試験が先月行われまして。 まあ、いろいろと悲喜こもごもあったようです。 そんな中、「英語の試験問題が難しすぎた」として糾弾されて試験を所管する韓国教育課程評価院の院長が辞任することになったと。 記事の最後(引用外)に実際の問題があったのですが。 「(3)……いや、(4)? ええっと、この文章が差し込まれるんだから(3)でいいか?」ってなったんですけどね。 正解、不正解にかかわらず、こんな風にして時間取ってる時点で終わり。 しかも、VRとかにちょっと造詣があるから概念的に分かるって部分も大きい。 これ、ゲームとか理解していなかったら飛ばす問題かもしれないですね。 かなり難易度高いなぁ。 こうした問題が韓国では「キラー問題」として扱われていました。 いわゆる「落とすための問題」ですね。 ユン政権時代に「キラー問題は塾に行った人間しか解くことができない」として、修能試験でキラー問題を取りやめる方向に転換しています。 ただまあ、キラー問題がないと「一定以上の勉強をしたら満点になってしまう」可能性が出てくるわけで。 ま、どっちにしても高偏差値の人々の場合、問題の傾向が得意分野か否かでだいたい決まってしまう部分はあるのですが。 そのハードルがとてつもなく上がっているのが韓国の実情ってことです。 「1993年以降、修能試験の責任者が任期をまっとうできたのは3人だけ」ってのがなんというか。 「競争社会・韓国」を象徴していますね。 一応、「問題が難しすぎて辞任」ははじめてのことだそうです。 韓国 行き過ぎた資本主義 「無限競争社会」の苦悩 (講談社現代新書)金敬哲講談社2019-11-13 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 迷走と株価乱高下を繰り返すウェブトゥーン、明日はどっちだ?(ないかも) あ、今回は個別コンテンツにも触れます 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…