396: 公園 2018/10/17(水) 23:00:34.45 ID:FaRzBC5V0.net 高校生の頃、夜中に街を歩き回るのが趣味だった。 当時、俺の住んでいた所は郊外の住宅街だったし、夜中の2時~3時ともなれば出歩いていても、 警察やら何やらに声を掛けられるという事は全くなく、煩わしい事を考える必要がないその時間が俺は好きだった。 ある日、いつも通り夜の散歩に出かけていると、月に2~3回程度、近くを通る公園の滑り台の踊り場の上に、 グレーのスーツを着たサラリーマン風の男が立っているのを見かけた。 男はこちらから見て斜め後ろを向いており、表情は見えなかった。 一瞬驚いたが、以前別の公園で、飲みすぎたのかベンチで眠りこけているサラリーマンを見かけた事があった為、 その類だろうと思い、その時は特に気に留めずに散歩を続けた。 30分程して、そろそろ帰ろうと思い立った、家まで帰るには行きに通った公園の、反対の脇を通る必要がある。 少々眠気を感じながら再び公園の前まで着くと、先程のサラリーマンがまだ滑り台の上で立っていた。…