2022年6月29日に大分県別府市で大学生が車にはねられ死亡した「別府ひき逃げ殺人事件」。現場から逃走した八田與一(はった よいち)容疑者に関する情報は、これまでで1万1502件(10月時点)という異例の数にもかかわらず、有力な手掛かりは今のところない。 大分県警は9月、毎年行っているという別府湾の堆積物を調査し、八田容疑者の遺留品などを確認した。 2024年6月、ABEMA的ニュースショーでは八田容疑者の祖父を取材。その際、祖父は「もう死んでる。財布も持たずに別府湾の道路を歩いていって、着ていたものを脱ぎ捨てている。だから入水自殺して……」と語っていた。 事実、取材では別府市民の多くから「八田容疑者は海に飛び込み沈んだ」という声を多数聞いた。しかし、現場を取材した元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は「仮に海で溺れて沈んでも体内にガスが溜まってすぐに浮いてくる。裸足で逃げる人間は絶対に自分で死んだりしない」と話す。また、地元の漁業関係者らは「別府湾の潮の流れから浜辺に打ち上げられるか、漁船が発見するに違いない」と口を揃える。 大分県警は八田容疑者がTシャツを脱ぎ去ったとされるヨットハーバー付近の海も捜査したが、それは事件発生から約1年後のことだった。 今も遺族の会「別府願う会」や番組宛に情報提供は続いている。 宅急便の配達員に似ている人が来た。念のため画像を撮った」(情報提供、以下同)…