国内希土類金属再資源化0%···「都市鉱山」育成が急務(ニューシス・朝鮮語) 廃製品内の金属を資源化するいわゆる「都市鉱山」産業を積極的に育成し、国内核心鉱物供給網安保を強化しようという主張が出てきた。 国内のレアアース金属の再資源化比率が0%に留まっているだけに、都市鉱山の活性化が必要だということだ。 (中略) 同報告書によると、2023年の国内廃棄物発生量は約1億7600万トンに達するが、セリウム、ランタン、ネオジム、ジスプロシウムなど希土類金属の再資源化比率は0%水準だ。 (中略) 報告書は、レアアース金属の再資源化の割合が低い原因として、中国の供給拡大による価格下落と国内の廃電子製品の発生量不足による低い経済性を挙げた。 また、複雑な分離・精製工程など技術的制約と細部統計システム不足なども原因と指摘した。 (引用ここまで) 中国が「レアアースを輸出規制するぞ!」ってやる度に、各国で対策が執られつつある状況となっています。 ベトナム、オーストラリアでの採掘は増加傾向にありますし、精錬もインドネシアをはじめとして施設が作られつつあります。 先日、総合商社の双日がオーストラリアからのレアアース輸入をはじめています。 脱中国!…双日が豪レアアース輸入、国内需要3割供給へ(ニュースイッチ) これもオーストラリアで採掘、インドネシアで精錬とのルートを辿っているそうです。 また、日本では南鳥島付近のレアアース採取をアメリカと共同で行おうとしています。 このレアアース泥がよいのはレアアース精錬につきものの放射性物質汚染がないところ。 魚の骨や歯がレアアースに入れ替わっている(オパール化した化石のようなもの?)とのことで、それが堆積したものがレアアース泥なのだそうですよ。 あるいはレアアース類を極力使わないようにする技術開発なども行われていますね。 トヨタがネオジムの必要量を半分にしたモーターとか作ってましたっけ。 重希土類フリーでネオジム使用量半減の車載モーター用磁石、トヨタが開発(MONOist) 重希土類についての減量は他の日本企業も取り組んでいますね。 サプライチェーンの再編だけではない、と。 ま、こんな感じでレアアースの中国依存をやめようと世界各国が争っているわけですが。 そんな中、韓国が採用したのが「都市鉱山からレアアースを回収する」ってこと。 廃材から再利用できないか、との方針です。 で、その実行のためにどれほど再利用されているのかと調べたところ、0%。 ……そりゃあ、そんなことが有望だったらまず日本がやってるよなぁ。 なんでそんな回りくどい道を行くのか。 中国を刺激したくないからなのですよ。 一応、ベトナムとはレアアース共同開発で資金提供するなんて話も出ていなくはないのですが。 サプライチェーン再編で韓国が主導して……って話はちょっと見えていない。 中国を刺激せず、こっそりとレアアースを入手する手段として「都市鉱山」なのだろうなぁ、と感じます。 どうしても逆鱗に触れたくないのでしょうね。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 迷走と株価乱高下を繰り返すウェブトゥーン、明日はどっちだ?(ないかも) あ、今回は個別コンテンツにも触れます 」となっています。 また、楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…